すっごい「龍」の店、閉店へ 龍神村の「てち」、後継者が見つかれば…和歌山
和歌山県田辺市龍神村柳瀬の「お食事・喫茶『〓(てち)』(〓は龍が四つ)」が、30日の営業を最後に閉店する。店長の石神節司さん(80)自家製の野菜を使い、妻のあやみさん(71)が腕によりをかけて調理した家庭料理などが人気だったが、二人が高齢になり後継者がいないことから、閉店を決めた。
「てち」は、龍神村の農作物を使った「おふくろの味」を味わってもらえる場所をつくろうと1999年4月に開業。石神さん夫妻と娘2人が協力して切り盛りしてきた。店名は龍神村の方言が由来で、「すごく」や「勢いがある」という意味がある。「てちおいしく、てちサービスが良く、てち繁盛するように」という願いを込めて命名したという。
農薬を使わない四季折々の新鮮な野菜を使った家庭料理や、オリジナルのブレンドコーヒーなどが人気で、地元の住民だけでなく、多くの観光客も立ち寄る。リピーターも多く、憩いの場として約25年間愛されてきた。店内にあるカシの木の柱や、スギの一枚板を使ったカウンター、スギの梁(はり)などは、節司さん自らニスを塗って仕上げたという。
あやみさんは「この店があったおかげで多くの人と交流でき、人との出会いが一番の財産になった。いろんな人に大事にしてもらい、忙しくはあったけど、それに勝る充実感があった。店に足を運んでくれて、応援してくれた皆さんには本当に感謝しかない」とこれまでを振り返った。
節司さんは「定年退職後、一からスタートして試行錯誤しながら続けてきた。ここに来るのが楽しみと言って、通ってくれているお客さんもいる。自分たちの都合で店を閉めてしまうので、大変申し訳ない気持ちがある」と心境を語った。
店を誰かに受け継いでほしいという思いから、「閉店後も誰かが手を挙げてくれるまで、しばらく建物を残しておきたい」と話している。
「てち」は、龍神村の農作物を使った「おふくろの味」を味わってもらえる場所をつくろうと1999年4月に開業。石神さん夫妻と娘2人が協力して切り盛りしてきた。店名は龍神村の方言が由来で、「すごく」や「勢いがある」という意味がある。「てちおいしく、てちサービスが良く、てち繁盛するように」という願いを込めて命名したという。
農薬を使わない四季折々の新鮮な野菜を使った家庭料理や、オリジナルのブレンドコーヒーなどが人気で、地元の住民だけでなく、多くの観光客も立ち寄る。リピーターも多く、憩いの場として約25年間愛されてきた。店内にあるカシの木の柱や、スギの一枚板を使ったカウンター、スギの梁(はり)などは、節司さん自らニスを塗って仕上げたという。
あやみさんは「この店があったおかげで多くの人と交流でき、人との出会いが一番の財産になった。いろんな人に大事にしてもらい、忙しくはあったけど、それに勝る充実感があった。店に足を運んでくれて、応援してくれた皆さんには本当に感謝しかない」とこれまでを振り返った。
節司さんは「定年退職後、一からスタートして試行錯誤しながら続けてきた。ここに来るのが楽しみと言って、通ってくれているお客さんもいる。自分たちの都合で店を閉めてしまうので、大変申し訳ない気持ちがある」と心境を語った。
店を誰かに受け継いでほしいという思いから、「閉店後も誰かが手を挙げてくれるまで、しばらく建物を残しておきたい」と話している。