和歌山県の串本町と古座川町で９、１０日、クリスマスに関連したイベントがあった。サンタクロースの衣装を着たスタッフが水槽を掃除して訪れた人を楽しませたり、子どもたちがクリスマスカードを作ったりし、多くの人出でにぎわった。


　串本町有田の串本海中公園センター水族館では１０日、サンタクロース姿の飼育員が大水槽に入ってガラスを磨いた。訪れた子どもたちが水槽越しにハイタッチしたり、一緒に写真を撮ったりした。

　サンタが清掃したのは、水族館の入り口近くにある串本の海を再現した大水槽。ナンヨウツバメウオやクマノミ、サンゴなどを展示している。普段から定期的に清掃しており、この時季だけサンタの格好でしている。

　午前１１時ごろ、サンタははしごを下ろして登場。３０分ほどかけて軍手やへらでガラスに付いた藻を落とした。水中にいるサンタを見た子どもたちは驚いた様子を見せながら手を振るなどして交流した。

　サンタによる水槽清掃は１７、２４日にもあり、両日とも午前１１時から。


■カード作りや読み聞かせも　古座川町

　古座川町高池の町中央公民館では９日、町児童館のクリスマス会があった。クリスマスカード作りやクリスマスにまつわる読み聞かせ会、サンタクロースからのプレゼントなどがあり、小学生以下の子どもと保護者計約８０人が一足早いクリスマスを楽しんだ。

　子どもたちが喜んだのはクリスマスカード作り。職員が用意したサンタやプレゼント、ツリーなどをかたどった紙の飾りを台紙に貼り付けたり、雪だるまや星、ハートを描いたりして、思い思いのカードに仕上げた。完成すると友達と見せ合った。

　読み聞かせ会では絵本「サンタのおまじない」を紹介。イブの日に届いた箱に主人公の嫌いな野菜がたくさん入っていたが、サンタの手紙通りにおまじないを唱えると楽しい物に変身。職員はニンジンがヘリコプター、ナスがネコ、シイタケが木馬などへと変身する様子を、大きな切り絵を使って表現した。

　高池小学校１年の丹羽陸禄君（７）は「参加して楽しかった。クリスマスカードはうまくできた」と満足そうだった。