和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

スポーツ通じ交流 ねんりんピック紀の国わかやま

練習で鍛えた技を披露する選手(10日、和歌山県田辺市新屋敷町で)
練習で鍛えた技を披露する選手(10日、和歌山県田辺市新屋敷町で)
ねんりんピックのソフトテニス交流大会で、試合後に互いの健闘をたたえて握手を交わす出場者(10日、白浜町日置で)
ねんりんピックのソフトテニス交流大会で、試合後に互いの健闘をたたえて握手を交わす出場者(10日、白浜町日置で)
 高齢者の健康と福祉の全国大会「ねんりんピック紀の国わかやま2019」(和歌山県やスポーツ庁など主催)の各交流大会が10日から始まり、田辺・西牟婁では合気道や弓道、剣道、サッカー、ソフトテニスが実施された。全国から集まった選手が試合に汗を流し、スポーツを通じて交流を深めた。

■合気道

 合気道は田辺市新屋敷町の紀南文化会館であり、34チーム116人が出場した。合気道は和合を重んじるため、大会は勝敗、優劣をつけない演武形式。選手は日々の練習で鍛えた技を次々披露した。

 演武は大ホールの舞台に畳を敷いて行った。2人を一度に投げたり、棒を持った相手を軽くいなしたり。技を掛ける側、掛けられる側が一体となった演武に、観客席から大きな拍手が起こった。

 田辺市は合気道の開祖・植芝盛平の生誕地。千葉市の清水達夫さん(71)は「一度は訪れたいと思っていた地で、感激している。演武前は緊張したが、始まれば技に没頭できた」と笑顔を見せた。

 出場最年長で表彰された田辺市片町の正木肇さん(87)は「本格的に稽古し始めてから40年以上。相手を負かすのでなく、一緒に武を追求するのが魅力。これからも続けていきたい」と話した。

 演武終了後には盛平の孫で、合気道道主の植芝守央さんによる特別演武があった。

■剣道

 白浜町阪田の町総合体育館であった剣道の交流大会には、70チーム397人が参加。10日は予選リーグ戦があり、団体戦で鍛錬の成果を競った。

 同日朝にあった開始式では、三舞太鼓の演奏などが披露された。大会会長の井澗誠白浜町長は「悔いのないよう精いっぱい頑張って、楽しんでください」などとあいさつ。最高齢の出場者らの表彰もあった。予選リーグは16ブロックに分かれて試合をした。11日には決勝トーナメントがあった。

 会場では、イセエビやクエの料理が振る舞われ、健康づくりのコーナーもあってにぎわった。栃木県那珂川町から出場の増山正一さん(72)は「和歌山に来るのは初めて。山が多く、暖かくてびっくり。大会を通じて全国に顔見知りの人ができており、久しぶりの再会も楽しんだ」と笑顔で話した。

■ソフトテニス

 ソフトテニスは、白浜町日置の町テニスコートであった。66チーム413人が出場。10日に予選リーグ、11日に決勝トーナメントがあった。地元の高校生らも大会の補助員として参加した。

 和歌山市から出場した幸前博之さん(61)は「ねんりんピックは和気あいあいとした雰囲気があり、勝ち負けだけじゃない楽しさがある。選手がお互いに尊敬し合って成り立っているのだと思う。全国から来てくれた人たちに、少しでも和歌山の魅力を知ってもらえたら」と話した。

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