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歴史振り返り、未来へ 長野小が創立150周年イベント、和歌山県田辺市

学習の成果を発表する長野小学校の全校児童(18日、和歌山県田辺市長野で)
学習の成果を発表する長野小学校の全校児童(18日、和歌山県田辺市長野で)
 和歌山県田辺市長野小学校(嶝口尚美校長、15人)は18日、創立150周年を記念した催しを同校体育館で開いた。児童の発表や卒業生の記念講演などがあり、参加者は積み重ねてきた歴史を振り返りながら、未来へとつなげることを誓い合った。


 誰もが学べる教育体制を掲げた1872年(明治5)年の「学制」発布に伴い、田辺・西牟婁のほとんどの小学校が5年以内に創立150周年を迎える。本年度に記念行事を計画している学校もあり、74年1月20日に清瀧小として開校した長野小ではこの日、「創立150周年フェスティバル~伝統と誠実の心を未来へつなげ!~」があった。

 午前中、1、2年生が地域の魅力、3、4年生が栽培が盛んなミカン、5、6年生が同校の歴史について学習の成果を発表。「これからも地域の方々と交流を深め、長野小学校がより一層活気のある良い学校になってほしい」と訴えた。合唱なども披露し、来場者から大きな拍手が送られた。

 午後からは、同校の卒業生で郷土史に詳しい森光國さん(86)=横浜市=が「私たちの誇り 長野小学校と長野の里」をテーマに記念講演。昭和初期の校舎や教科書の写真などをスライドで映しながら、学校と地区の歴史や移り変わりを説明した。最後に、小学校こそ地区の求心力であり不可欠な存在だとし、150年の歩みに感謝するとともに、その歩みを未来へつなぐ必要性を訴えた。

 続いて、同校出身の上秋津中学校生徒や衣笠中学校合唱部による発表もあったほか、会場には地域住民の手芸や絵画といった作品が展示され、多くの来場者でにぎわった。

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