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江住小、150年の歴史に幕 すさみ町

鉄筋3階建ての江住小学校の校舎(和歌山県すさみ町江住で)
鉄筋3階建ての江住小学校の校舎(和歌山県すさみ町江住で)
 児童数の減少などから、和歌山県すさみ町江住にある江住小学校が今月で閉校する。約4300人が卒業。150年の歴史に幕を下ろす。来年度から町内の学校は、周参見小学校(児童118人)と周参見中学校(生徒75人)の2校になる。


 江住小は1873(明治6)年3月に開校。児童数のピークは1948年度の349人だった。77年度から100人を切り、昨年度から児童は現3年生の山形光さん1人になっていた。

 町内では、最も多い時で小学校が、大己(たいき)、上戸川(こどがわ)、競智(きょうち)、大附(おおつき)、里野、協和(きょうわ)、太間川、大鎌、佐本、見老津、周参見、江住の計12校、中学校が、大都河(おおつがわ)、佐本、江住、周参見の計4校あった。近年では、2017年に江住中と見老津小、09年に佐本小中が閉校した。

 山形さんは週2回、周参見小で授業を受けており、友達も複数いることから、転校に対する不安はほとんどないという。4月からはバスで通学する。

 前面に海が広がる現在の江住小の校舎は1972年4月の完成で、築約50年。鉄筋3階建てで、耐震補強をしている。閉校後の活用方法はまだ決まっていない。

 山口仁美校長は「先人たちが教育に力を入れてきた地域。閉校後もその精神を受け継ぎ、人を育てていく場所になってくれるとうれしい」と話している。


■26日に閉校式

 最後の児童の終業式は24日で、26日には同校体育館と運動場で閉校式と150周年記念行事が開かれる。

 閉校式は午前9時半から行われる。10時半からの記念行事では、卒業生代表のあいさつ、記念DVD上映、閉校記念石碑除幕、投餠などを予定している。

 投餠後、校舎内の見学は自由。過去に撮影した懐かしいスナップ写真が多数あり、自由に持ち帰ることができる。関係者は、卒業生や地域住民ら大勢の来校を呼びかけている。

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