秋が深まる中、和歌山県那智勝浦町の世界遺産・熊野那智大社は14日、紅葉祭を営んだ。モミジの枝を持った巫女(みこ)が那智の滝の前で優雅な舞を奉納するなどし、自然の恵みに感謝した。
平安時代に那智山で千日行をした花山法皇が、紅葉をめでて和歌を詠んだという故事にちなんだ神事。大社と別宮・飛瀧神社で営み、境内で採取したモミジの枝を神前にささげたり、巫女が豊栄の舞を奉納したりした。
男成洋三宮司は「コロナ禍が落ち着き、海外を含めて多くの方が参拝に来られている。自然の美しさとともに日本の文化を満喫してほしい」と話していた。
熊野那智大社が営んだ紅葉祭で、那智の滝の前で舞を奉納する巫女たち(14日、和歌山県那智勝浦町那智山で)