和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

【動画】部分月食と円月島が共演 和歌山・南紀白浜で

 満月を迎えた29日、月が地球の影に入って一部が隠される「部分月食」が全国各地で未明に観測された。

 国立天文台によると、月食は太陽と地球、月が一直線に並ぶ、満月の頃だけに起こる現象。この日は午前5時24分が満月で、4時34分から部分食が始まった。5時14分に食が最大となり、月の直径の12・8%が影で欠けた。月食は日の出が近づいた5時53分に終わった。

 和歌山県白浜町では、国の名勝・円月島との「共演」を写真愛好者らが楽しんだ。上富田町岩田の田上盛一さん(76)は「円月島と満月の共演を狙って撮影に来た。神秘的な部分月食も見ることができて良かった」と笑顔を見せた。

 天文台によると、日本各地で月食が見られたのは昨年11月8日に、地球の影によって月が全て隠されて赤銅色になる「皆既月食」以来。和歌山県で次に月食が見られるのは2025年9月8日で、皆既月食になるという。



円月島の上で輝いた「部分月食」(29日午前5時15分)。右上は「部分月食」で欠けた月(29日午前5時14分)=いずれも和歌山県白浜町で
円月島の上で輝いた「部分月食」(29日午前5時15分)。右上は「部分月食」で欠けた月(29日午前5時14分)=いずれも和歌山県白浜町で
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