ドングリから森を 中学生が育てた苗木を熊野古道近くの山に植樹、和歌山・田辺市
田辺市東陽中学校(和歌山県田辺市神子浜1丁目)の3年生97人がこのほど、同市中辺路町近露の山林にウバメガシの苗木を植樹した。苗木は1年生の時に校区内で拾ったドングリを育てたもので、今度は熊野古道周辺の森を育てる。
SDGs(持続可能な開発目標)学習の一環。熊野古道を含む世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」は、信仰など人の営みと熊野の豊かな自然とが織りなす「文化的景観」が評価されている。3年生は「古道を引き継いでいくには、熊野の森を守ることが大切」として取り組んできた。
植樹したのは近野小中学校付近から車で15分ほど林道を走り、車を止めてさらに15分ほど歩いた山中。地元団体が管理しているが、伐採後、植林されていなかったエリアという。生徒は急な斜面を慎重に歩きながら苗木を運び、1人1本ずつ丁寧に植えた。
植樹活動は育林業「中川」(文里2丁目)が協力している。中川に勤務する樹木医の大谷栄徳さんは「広葉樹を植樹することで、多様な生物が暮らせる森にしたい。将来、大きくなった木に会いに来てほしい」と呼びかけた。
鈴木みのりさんは「小さなドングリが植樹できるまでに育ってうれしい。山を登るのが大変だったけれど、とても景色がいい。どんな森に育つか楽しみ」、福田怜亜さんは「夢を持ち続けられる大人になりたいとの思いを込めて植えた。また絶対に会いに来る。苗木に負けないよう、私も成長し続けたい」と話した。
15~20センチほどの苗木は、生徒が20歳になる5年後には1・2~1・4メートルほどに成長しているという。
SDGs(持続可能な開発目標)学習の一環。熊野古道を含む世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」は、信仰など人の営みと熊野の豊かな自然とが織りなす「文化的景観」が評価されている。3年生は「古道を引き継いでいくには、熊野の森を守ることが大切」として取り組んできた。
植樹したのは近野小中学校付近から車で15分ほど林道を走り、車を止めてさらに15分ほど歩いた山中。地元団体が管理しているが、伐採後、植林されていなかったエリアという。生徒は急な斜面を慎重に歩きながら苗木を運び、1人1本ずつ丁寧に植えた。
植樹活動は育林業「中川」(文里2丁目)が協力している。中川に勤務する樹木医の大谷栄徳さんは「広葉樹を植樹することで、多様な生物が暮らせる森にしたい。将来、大きくなった木に会いに来てほしい」と呼びかけた。
鈴木みのりさんは「小さなドングリが植樹できるまでに育ってうれしい。山を登るのが大変だったけれど、とても景色がいい。どんな森に育つか楽しみ」、福田怜亜さんは「夢を持ち続けられる大人になりたいとの思いを込めて植えた。また絶対に会いに来る。苗木に負けないよう、私も成長し続けたい」と話した。
15~20センチほどの苗木は、生徒が20歳になる5年後には1・2~1・4メートルほどに成長しているという。