「共通巡礼」達成、5千人に! 世界遺産「熊野古道」とスペイン・サンティアゴ、和歌山
世界遺産の「熊野古道」と「サンティアゴ巡礼道」の両方を歩いた「共通巡礼」達成者が、5千人を突破した。和歌山県田辺市とスペイン・ガリシア州にあるサンティアゴ・デ・コンポステーラ市の共同事業。田辺市観光振興課は「来年は、両市の観光交流協定締結から10周年を迎える。よいタイミングで節目を迎えることができた」と喜んでいる。
5千人目となったのは、シンガポール人のジューン・リアン・モクさん。熊野古道は2018年に、JR紀伊田辺駅から熊野本宮大社までの約64キロを歩いた。
その後、サンティアゴ巡礼道に挑戦。終着点であるサンティアゴ市まで約120キロの道のりを歩き、今年10月7日(日本時間8日)に共通巡礼を達成した。
サンティアゴ市でインタビューに応じたモクさんは「記念すべき5千人目となったことにとても興奮し、うれしく思っている。それぞれ異なる歴史と文化を持っているが、どちらもとても奥深い。両方の巡礼道を訪れることは、人生を変える経験になる」と話した。
田辺市とサンティアゴ市は、ともに千年以上の歴史がある世界遺産の巡礼道を有する縁で14年5月に観光交流協定を結んだ。二つの巡礼道を訪れる人を増やそうと、15年2月1日から共通巡礼手帳を発行。定められたルートを歩いた人を登録している。
同年2月16日に米国人男性が初めて登録されたのを皮切りに、達成者は右肩上がりに増加。最も多かった19年には年間1387人が登録された。コロナ禍の影響で20~22年は減っていたが、今年の春以降は再び増加。9月末までの達成者は1062人で、19年の同時期を上回っている。
これまでの達成者を国籍別に見ると、最も多いのが日本で26・4%を占めている。
田辺市の真砂充敏市長は「5千人到達を契機に、さらに世界中の多くの人に熊野古道とサンティアゴ巡礼の道が固い絆で結ばれていることを知っていただきたい。両市の交流人口増大や持続可能な地域経済の発展につながることを期待している」とコメントした。
サンティアゴ市のゴレッティ・サンマルティン・レイ市長も「共通巡礼はスペインと日本の人々をつなぐ象徴。国は違っても、自然を愛する心や、歴史、文化的遺産を敬う思いは同じ」とメッセージを寄せた。
5千人目となったのは、シンガポール人のジューン・リアン・モクさん。熊野古道は2018年に、JR紀伊田辺駅から熊野本宮大社までの約64キロを歩いた。
その後、サンティアゴ巡礼道に挑戦。終着点であるサンティアゴ市まで約120キロの道のりを歩き、今年10月7日(日本時間8日)に共通巡礼を達成した。
サンティアゴ市でインタビューに応じたモクさんは「記念すべき5千人目となったことにとても興奮し、うれしく思っている。それぞれ異なる歴史と文化を持っているが、どちらもとても奥深い。両方の巡礼道を訪れることは、人生を変える経験になる」と話した。
田辺市とサンティアゴ市は、ともに千年以上の歴史がある世界遺産の巡礼道を有する縁で14年5月に観光交流協定を結んだ。二つの巡礼道を訪れる人を増やそうと、15年2月1日から共通巡礼手帳を発行。定められたルートを歩いた人を登録している。
同年2月16日に米国人男性が初めて登録されたのを皮切りに、達成者は右肩上がりに増加。最も多かった19年には年間1387人が登録された。コロナ禍の影響で20~22年は減っていたが、今年の春以降は再び増加。9月末までの達成者は1062人で、19年の同時期を上回っている。
これまでの達成者を国籍別に見ると、最も多いのが日本で26・4%を占めている。
田辺市の真砂充敏市長は「5千人到達を契機に、さらに世界中の多くの人に熊野古道とサンティアゴ巡礼の道が固い絆で結ばれていることを知っていただきたい。両市の交流人口増大や持続可能な地域経済の発展につながることを期待している」とコメントした。
サンティアゴ市のゴレッティ・サンマルティン・レイ市長も「共通巡礼はスペインと日本の人々をつなぐ象徴。国は違っても、自然を愛する心や、歴史、文化的遺産を敬う思いは同じ」とメッセージを寄せた。