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田辺市長が今秋スペイン訪問 熊野古道とサンティアゴの「巡礼道」つながり、和歌山

「サンティアゴ・デ・コンポステーラ市」地図
「サンティアゴ・デ・コンポステーラ市」地図
真砂充敏・和歌山県田辺市長
真砂充敏・和歌山県田辺市長
 和歌山県田辺市の真砂充敏市長が今秋、スペイン北部のガリシア州サンティアゴ・デ・コンポステーラ市を訪問する予定にしている。両市が観光交流協定を結んで来年で10周年を迎えることから、市長会談を通じて、今後のさらなる関係強化を図りたいという。

 協定は、両市がともに千年以上の歴史がある世界遺産の巡礼道を有する縁で、2014年5月に締結した。また今年は、県とガリシア州による姉妹道提携25周年の節目の年でもある。

 両市は、二つの巡礼道を訪れる人を増やそうと、15年2月に「共通巡礼手帳」を作成。両巡礼道の指定のルートでスタンプを集めた人を「二つの道の巡礼者」として認定している。今年7月末までの達成者は、世界各国の4713人に上るという。

 真砂市長がスペインを訪問するのは、18年以来5年ぶり。今のところ10月31日から6日間(現地滞在は2日間)の予定で、市職員2人、田辺市熊野ツーリズムビューロー職員1人も同行する。

 ビューローと共同プロモーションに取り組んでいるサンティアゴ市観光局も表敬訪問。同時期にサンティアゴ市で開かれる、巡礼や聖地観光をテーマにした「巡礼道フォーラム」にも出席し、熊野古道をPRする予定。

 真砂市長は「来年はサンティアゴ市との協定締結から10周年を迎えるとともに、熊野古道の世界遺産登録から20周年の節目の年でもある。今後の交流の深め方やお互いに協力できることについて、率直に意見交換したい」と話している。

 市は、渡航費など計723万円を盛り込んだ一般会計補正予算案を、9月6日開会の市議会定例会に提出する。

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