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古道に秋の風物詩 店頭で「あぶりアユ」泳ぐ

店の入り口近くにずらりとつるされたあぶりアユ(和歌山県田辺市中辺路町栗栖川で)
店の入り口近くにずらりとつるされたあぶりアユ(和歌山県田辺市中辺路町栗栖川で)
 和歌山県田辺市中辺路町栗栖川、熊野古道「滝尻王子」近くにある土産物店で、アユを炭火であぶった保存食「あぶりアユ」が店頭にずらりとつるされ、秋の風物詩として来店者らを迎えている。

 あぶりアユは「古道の杜(もり)あんちゃん」として民宿や土産物店などを営む木田豪さん(49)が毎年この時季に手作り。友釣りで捕獲した地元・富田川の天然物にこだわっており、内臓を取り除き、串を打って素焼きした後、炭火で2日かけてじっくりとあぶっている。

 価格は一連5匹で3500円(税込み)。そのまま食べたり、炊き込みご飯などの料理に使ったりする。あぶりアマゴも用意している。

 木田さんは「今年は天然遡上(そじょう)が少なくて数も少なかったが、型は例年よりも良い。火加減に手応えを感じており、ぜひ味わっていただけたらうれしい」と話している。

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