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移動自由に車内で仕事 南紀白浜でワーケーションカー実証実験、温泉や自然満喫

軽自動車の後部座席を仕事スペースに改良した「ワーケーションカー」(白浜町で)
軽自動車の後部座席を仕事スペースに改良した「ワーケーションカー」(白浜町で)
 軽自動車の後部座席を仕事ができる空間に改良した「ワーケーションカー」の実証実験が白浜町で始まった。自由に移動ができることで、紀南の温泉や食を楽しみながら、海、山、川などの美しい自然に囲まれて働くことができる。


 IT企業PILOT(パイロット、東京)が開発・展開するカーシェアリングサービス「エニーカー」。都市部のテレワーカーと地方の魅力的な「場」をマッチングすることで「自由な働き方」と「地域活性化」を目指している。

 白浜町での実証実験は7月17日までで、町内でリゾートサテライトオフィスビル「ANCHOR(アンカー)」や「シェアハウス白浜栄」を運営するオーエス(大阪市)が窓口になっている。

 紀南地域でビジネスプロモーションや地域情報の発信などに取り組むTETAU(テタウ)事業協同組合(上富田町)が今回の実証実験で、ワーケーション利用者と地域の接点作りをコーディネートしている。

 ワーケーション利用者の課題となっている「現地での移動手段(二次交通)の確保」に対する解決策と、より自由度の高いワーケーションを実現する手段としてワーケーションカーを試験的に導入。実証実験で、稼働率や利用者の満足度、使用感などを調査する。

 ワーケーションカーは1台。改良した後部座席には、机と座椅子、ソーラーバッテリー、Wi―Fi(ワイファイ)などがある。設置拠点は、同町才野、南紀白浜空港展望広場(空港公園)内にあるビジネス拠点「Office Cloud 9(オフィスクラウドナイン)」。

 利用方法は、予約サイト(https://anyanyany.fun/)で会員登録後に申し込みを行い、クレジットカード決済で精算する。利用料金は12時間3千円、24時間5千円。ガソリン代は別途負担。

 オーエスは「今後もこのような取り組みを通じて地域の関係人口を増やしていくとともに利用者に地域の魅力を伝え、地域コミュニティーとの交流を通じた相互理解を図ることで、エリア全体の活性化につなげていきたい」と話している。

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