「頼まれごとはチャンス」 実業家の中村さん講演
和歌山県の南部ライオンズクラブ(出口幸三郎会長)の結成50周年記念講演が16日、みなべ町山内のホテル&リゾーツ和歌山みなべであった。「クロフネカンパニー」(三重県伊勢市)の中村文昭代表(50)が「頼まれごとは試されごと」を演題に、人から頼まれたことをチャンスだと捉え、人生を切り開いてきた経験を語った。昼は同町芝の南部高校で生徒対象に講演した。
中村さんは高校卒業後、東京で一人の事業家と出会ったことから、果物や野菜の行商、飲食店経営に関わり独立。レストラン・ウェディング事業を手掛けるなどし、今は障害者を主力スタッフとして雇用するレストランを経営したり、ひきこもりの人たちの農業を通じた自立支援事業をしたりしている。
初対面だったその事業家から、生き方について問われたことで「スイッチ」が入り、弟子入りして教えを受けた。「伊勢の人に役立つことをする」という思いで事業展開し、それが人にも伝わり、応援を受けて成長してきたと紹介した。
「頼まれごとは試されごと」だと考えることの大切さを強調。「人を喜ばせるチャンスが与えられていると思い、相手の予測を超えることをすると『ありがとう』が返ってくる。雑用でも一生懸命した」と言い、そんな姿勢でいた結果、今では年間300日も講演活動に回ることになり「こんな人生になるとは夢にも思わなかった」と語った。
自分の生きる力の背景には、前向きな母親の存在があったことにも触れた。現在、79歳の母親は過疎の里の中でも「諦めた話はしたくない」と、マラソン大会開催に関わるなどしている。小さい頃は母親に「この子は将来やりたいことは全部やっていく将来になる」「福耳や、金持ちになる」と言われたと言い、「そのおかげで根拠のない自信があった。いろんな局面に出くわしても『たぶんできる』という思いこみがある」と説明した。
「心は聞いてきた言葉で育つと思う。そして口から出す言葉で未来はつくられていく。楽しく、良い影響は大人の背中を通して子どもに伝わる。地域の大人が楽しんでいることを気付かさせてあげると、地域の子どもたちも活気が出てくると思う」と語った。
中村さんは高校卒業後、東京で一人の事業家と出会ったことから、果物や野菜の行商、飲食店経営に関わり独立。レストラン・ウェディング事業を手掛けるなどし、今は障害者を主力スタッフとして雇用するレストランを経営したり、ひきこもりの人たちの農業を通じた自立支援事業をしたりしている。
初対面だったその事業家から、生き方について問われたことで「スイッチ」が入り、弟子入りして教えを受けた。「伊勢の人に役立つことをする」という思いで事業展開し、それが人にも伝わり、応援を受けて成長してきたと紹介した。
「頼まれごとは試されごと」だと考えることの大切さを強調。「人を喜ばせるチャンスが与えられていると思い、相手の予測を超えることをすると『ありがとう』が返ってくる。雑用でも一生懸命した」と言い、そんな姿勢でいた結果、今では年間300日も講演活動に回ることになり「こんな人生になるとは夢にも思わなかった」と語った。
自分の生きる力の背景には、前向きな母親の存在があったことにも触れた。現在、79歳の母親は過疎の里の中でも「諦めた話はしたくない」と、マラソン大会開催に関わるなどしている。小さい頃は母親に「この子は将来やりたいことは全部やっていく将来になる」「福耳や、金持ちになる」と言われたと言い、「そのおかげで根拠のない自信があった。いろんな局面に出くわしても『たぶんできる』という思いこみがある」と説明した。
「心は聞いてきた言葉で育つと思う。そして口から出す言葉で未来はつくられていく。楽しく、良い影響は大人の背中を通して子どもに伝わる。地域の大人が楽しんでいることを気付かさせてあげると、地域の子どもたちも活気が出てくると思う」と語った。