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パンダの食べ残しの竹で… 中学生も協力しイカの産卵床づくり、和歌山・白浜

アオリイカの産卵床を作る生徒たち(和歌山県白浜町で)
アオリイカの産卵床を作る生徒たち(和歌山県白浜町で)
パンダが食べ残した竹に産み付けられたアオリイカの卵(和歌山県白浜町で)=アドベンチャーワールド提供
パンダが食べ残した竹に産み付けられたアオリイカの卵(和歌山県白浜町で)=アドベンチャーワールド提供
 和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」と町は、ジャイアントパンダが食べ残した竹の枝葉でアオリイカの産卵床を作り、町内3カ所の海底に設置した。総合的な学習の一環で地元の白浜中学校1年生33人も協力した。23日には、産卵床に卵が産み付けられているのを17日に確認したと、アドベンチャーワールドが発表した。

 里山を荒廃させる竹を伐採してパンダの餌とすることで里山の環境を守り、廃棄していた食べ残しの竹や、ふんを有効資源として活用する「パンダバンブープロジェクト」活動。昨年から和歌山南漁協などの協力で実施している。白浜中は今年初めて協力した。昨年は設置した産卵床30基のうち7基で産卵を確認。今年は60基を設置する予定。

 生徒たちは14日、施設スタッフの指導で竹の枝葉約20本をコンクリートブロックの穴に詰め込むなどして産卵床を製作。スタッフから環境保全活動についての話を聞いたり、円月島付近の海に産卵床を沈める作業を手伝ったりした。

 幼い頃から父親と釣りをしていて、イカを釣ったこともあるという白浜中の向井玲君(12)は「イカはおいしいので、増えてくれるとうれしい」と話した。
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