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「パンダの食べ残し」で連携 白浜町、岸和田市、「アワーズ」

協定書に署名した(左から)中尾建子取締役白浜事業所長、井澗誠町長、永野耕平市長=25日、和歌山県白浜町で
協定書に署名した(左から)中尾建子取締役白浜事業所長、井澗誠町長、永野耕平市長=25日、和歌山県白浜町で
 ジャイアントパンダが食べ残した竹(パンダバンブー)を通じて地域資源の相互活用や循環共生圏の形成を目指そうと和歌山県白浜町は25日、大阪府岸和田市、同町にあるレジャー施設「アドベンチャーワールド」を運営するアワーズ(本社・大阪府松原市)と「パンダバンブーSmile広域包括連携協定」を結んだ。


 現在、岸和田市で調達した竹を施設で飼育しているパンダに与えており、食べ残した竹は、町と共同で、アオリイカの産卵床として活用を試みている。

 協定は、より連携を深める内容で、関係人口の拡大を目指すことや、持続可能な開発のための教育を推進していくことなども盛り込んでいる。有効期間は1年で、協定終了の申し出がない場合は、1年ごとに更新していく。

 今後、パンダが食べない竹幹を加工して集成材を作る工場を市内に建設する計画で、3者が連携して脱炭素社会の構築やSDGs(持続可能な開発目標)ビジネスの創出を促していくという。工場の完成は来春を予定している。

 この日、アドベンチャーワールドで協定の締結式があり、井澗誠町長、永野耕平市長、中尾建子取締役白浜事業所長が出席し、協定書に署名した。

 井澗町長は「これを機会に末永い友好を深めていきたい」、永野市長は「さらに親しい間柄になれると信じている」、中尾取締役は「一緒になることで、大きな力になる。本当に楽しみにしている」と述べた。

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