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鶴の湯温泉の指定管理者募る みなべ町「町盛り上げて」

来年度からの指定管理者を募っている鶴の湯温泉の施設。右が温泉館、左が宿泊館(和歌山県みなべ町熊瀬川で)
来年度からの指定管理者を募っている鶴の湯温泉の施設。右が温泉館、左が宿泊館(和歌山県みなべ町熊瀬川で)
 和歌山県みなべ町は、同町熊瀬川にある町有の温泉宿泊施設「鶴の湯温泉」の指定管理者を募集している。現在の指定管理者が、来年3月末の期限で撤退するためで、町は「一緒に町を盛り上げてくれる法人や団体にお願いしたい」と呼びかけている。応募は6月30日まで受け付ける。

 鶴の湯温泉は、1994年度に当時の南部川村が建築した。村営で、町村合併後はみなべ町が引き継いだが、2009年度から指定管理制度を導入。6年間は町内の会社が運営し、15年度から宿泊施設などの事業を展開する海南市の会社が引き受けている。

 指定期間は3年間で、そのたびに更新している。来年3月が期限で、同社から「更新しない」という申し入れがあり、町は新たに指定管理者を募集することにした。

 指定管理者の対象は、法人や団体。指定期間は来年4月1日~27年3月末。町が指定管理者に支払う管理委託料は年間「1500万円以内」となっている。

 募集要項や関係書類は、同町芝の町役場産業課に置いている。町のホームページで確認や取得することもできる。6月6日午後1時半から、町役場2階会議室で説明会(事前申し込み必要)を開く。選定委員会が、応募があった書類を審査して候補者を選び、7月上旬にはその候補者にプレゼンテーションをしてもらい、最終選定する。決定には町議会の議決が必要。

 鶴の湯温泉は、日帰り入浴ができる温泉宿泊施設(12部屋)。温泉の利用者数は、コロナ禍により2020年度に過去最低の1万5882人まで落ち込んだが、22年度は2万1231人となり、コロナ禍前19年度の水準まで戻った。一方、22年度の宿泊者数は1921人で、19年度の半分にとどまっているばかりか、20年度と比べても3分の2ほど。

 町の観光振興や地域住民の交流のための施設であり、町産業課は「宿泊はまだ戻っていない。観光客だけでなく、農業を手伝いにきた人が利用するなど、この地域ならではの活用の仕方を考えてもらえればと思う」と話している。

 問い合わせは町産業課(0739・72・1337)へ。

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