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7年ぶりに「川添祭り」 白浜の旧市鹿野小で23日、和歌山

川添祭りの復活を企画している末永将大さん(右)と妻の真理さん=和歌山県白浜町市鹿野で
川添祭りの復活を企画している末永将大さん(右)と妻の真理さん=和歌山県白浜町市鹿野で
 和歌山県白浜町市鹿野の旧市鹿野小学校で23日、1986年から30年間続いた「川添祭り」が7年ぶりに復活する。産品の販売や獅子舞、餅まきのほか、アイドルのライブやプロレスもある。2年前から旧校舎で福祉事業などを展開する法人の代表で、実行委員長の末永将大さん(34)は「閉校と同時に地域の祭り事がほぼなくなった。交流人口を増やして地域の良さをPRしたい」と話している。


 川添祭りは、地域の魅力を発信しようと毎年11月に開かれ、川添茶の振る舞いや産品市場などがあったが、過疎化や高齢化で担い手が少なくなり2016年に幕を閉じた。翌年3月に市鹿野小が閉校し、住民と合同で開いていた運動会もなくなって地域の催しは秋祭りだけになったという。

 23日は正午~午後6時に「川添祭りAgain2023」として、末永さんや川添地域の区長らでつくる実行委員会が主催して開く。入場は無料。飲食ブースやフリーマーケット、藍染め体験などのほか、午後0時半から市鹿野の獅子舞、1時10分からアイドルグループやシンガー・ソングライターなど9組による音楽ライブ、5時から「川添プロレス」、5時45分から餅まきがある。

 川添プロレスは南大阪プロレスリングに所属するレスラーが訪れ「ご当地レスラー」も登場する予定。

 末永さんは、大阪府東大阪市の一般社団法人「み・ゆーじ」の代表を務める。21年9月、旧市鹿野小跡に障害者就労支援施設を開設し、簡易宿泊施設やカフェも展開する。

 末永さんの妻の真理さん(34)は、昨年9月にあった剣道の全日本女子選手権大会で9大会ぶり3度目の優勝を果たした。川添祭りでは、末永さん夫妻による「剣道日本一と風船割りチャレンジ」もある。

 末永さんが活動拠点を市鹿野に移した2年前、地元の住民から「地域の催しが少なくなって寂しい」という声を聞いていた。

 今回の集客目標は延べ400人。末永さんは「過疎化が深刻になっている川添地域に足を運んでもらうために都市部や地域内外の人を誘致し、観光客や移住者を増やしていきたい」と話している。

 問い合わせは、実行委の末永さん(070・1791・5888)へ。

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