ロープ救助の国際大会で2位 田辺消防の芝﨑さんと竹中さん
ロープを使う救助技術を競う国際大会が昨年12月に台湾であり、和歌山県田辺市消防本部の芝﨑竜司さん(31)、竹中隆也さん(23)が所属するチームが総合2位になった。2人は好成績を喜びつつ、さらなる技術の向上や普及に努めたいと気を引き締めている。
台湾の企業が主催した大会で、11の国・地域から24チームが参加。被災者役の1人を5人で救助する際の安全性や速さ、正確さなどを競った。「ビル内に人が取り残されている」「人が斜面を転落した」といった、実際に起こりうる10の場面に各チームが対応。中州など離れた場所にいると想定した被災者役を担架に乗せ、ロープで渡す必要がある場面もあった。
芝﨑さんらは、日高広域消防事務組合消防本部(本部=日高町)、奈良市、三重県の伊賀市、松阪市の消防職員とチーム「スタート・ジャパン」を結成。大会の直前には、それぞれの都合を合わせて週1回以上は集まり、訓練を繰り返した。
芝﨑さんは「全てを完璧にこなせたわけではなかったので、結果にはびっくりしたが、うれしかった。同時に、まだ伸びしろがあると思った」。竹中さんは「ある程度、上へは行けるかなとは思っていた。2位に入り、気持ち良かった」と振り返った。1位は台湾のチームだった。
大会では救助のほか、つり橋から垂らした100メートルのロープを登る競技もあり、芝﨑さんらのチームが1位になった。各チームの6人が順に登るタイムを競うもので、記録は21分59秒。2位のチームは25分33秒だった。
■「仕事に通じる技術」
芝﨑さんと竹中さんは、田辺消防署の特別救助隊の一員。実際の救助現場でもロープを使っているといい、職場で技術を共有している。県内の消防職員を対象にする勉強会も計画しており、芝﨑さんは「職場の理解があるからこそ取り組めている。仕事に通じる知識と技術であり、まずは標準化して、全体のレベルアップにつなげていきたい」と展望している。
台湾の企業が主催した大会で、11の国・地域から24チームが参加。被災者役の1人を5人で救助する際の安全性や速さ、正確さなどを競った。「ビル内に人が取り残されている」「人が斜面を転落した」といった、実際に起こりうる10の場面に各チームが対応。中州など離れた場所にいると想定した被災者役を担架に乗せ、ロープで渡す必要がある場面もあった。
芝﨑さんらは、日高広域消防事務組合消防本部(本部=日高町)、奈良市、三重県の伊賀市、松阪市の消防職員とチーム「スタート・ジャパン」を結成。大会の直前には、それぞれの都合を合わせて週1回以上は集まり、訓練を繰り返した。
芝﨑さんは「全てを完璧にこなせたわけではなかったので、結果にはびっくりしたが、うれしかった。同時に、まだ伸びしろがあると思った」。竹中さんは「ある程度、上へは行けるかなとは思っていた。2位に入り、気持ち良かった」と振り返った。1位は台湾のチームだった。
大会では救助のほか、つり橋から垂らした100メートルのロープを登る競技もあり、芝﨑さんらのチームが1位になった。各チームの6人が順に登るタイムを競うもので、記録は21分59秒。2位のチームは25分33秒だった。
■「仕事に通じる技術」
芝﨑さんと竹中さんは、田辺消防署の特別救助隊の一員。実際の救助現場でもロープを使っているといい、職場で技術を共有している。県内の消防職員を対象にする勉強会も計画しており、芝﨑さんは「職場の理解があるからこそ取り組めている。仕事に通じる知識と技術であり、まずは標準化して、全体のレベルアップにつなげていきたい」と展望している。