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十日えびすにぎわう みなべの神社

須賀神社で参拝者に縁起物を授ける福娘(10日、和歌山県みなべ町西本庄で)
須賀神社で参拝者に縁起物を授ける福娘(10日、和歌山県みなべ町西本庄で)
須賀神社では3年ぶりに餅まきがあり、多くの参拝者でにぎわった
須賀神社では3年ぶりに餅まきがあり、多くの参拝者でにぎわった
鹿島神社でも福娘が参拝者に福笹を授けた(10日、和歌山県みなべ町埴田で)
鹿島神社でも福娘が参拝者に福笹を授けた(10日、和歌山県みなべ町埴田で)
 和歌山県みなべ町西本庄の須賀神社(前芝弘知宮司)や同町埴田の鹿島神社(亀井隆行宮司)で9~11日、商売繁盛や豊作、家内安全を祈る新春行事「十日えびす」があり、福笹や縁起物を求めて次々と参拝者が訪れた。須賀神社では餅まきが3年ぶりにあり、多くの参拝者で活気づいた。

■須賀神社

 須賀神社ではコロナ禍により餅まきを2年連続で中止にしていたが、今年再開した。「宵えびす」の9日に1回、「本えびす」の10日には2回まき、いずれも大勢が訪れた。

 福笹や縁起物を求める参拝者も多く、福娘が10人出て、鈴を鳴らして授けた。

 受け取った同町東本庄の農業、坂本国之さん(48)は「梅を栽培しているが、昨年はしんどい年だった。今年は景気が回復し、梅も売れるよう祈りたい。新型コロナが収まり、以前のように交流できるようになるのも願いたい」と切実な思いをにじませた。

 9日朝には本殿祭があり、今年も戎奉賛会が紅白の大鏡餅を奉納した。会長の林佳宏さん(69)は「新型コロナの影響が少なくなり、景気が上向いてくれることを願いたい」と語った。

■鹿島神社

 鹿島神社では3人の福娘が、参拝者に福笹や縁起物を授けた。昨年と同じように5千~1万円のものが多く出たという。

 毎年、参拝しているという同町芝の荒堀光男さん(59)は「新型コロナの感染拡大が気になる。みんなが健康でいられるよう願いたい」と話していた。

 境内では焼き芋の振る舞いもあり、参拝者に人気だった。

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