地域貢献活動に取り組む田辺高校（和歌山県田辺市学園）の生徒グループ「ＳＥＥＫＥＲ（シーカー）」が商品化した梅干しが、ＪＲ紀伊田辺駅前にある田辺エンプラス（同市湊）で販売されている。

　地元の特産物である梅干しを独自に商品化し、主に外国人に向けてアピールしようと２０２０年９月、シーカー内に「Ｕ―ＭＡＫＥＲ（ユーメーカー）」というチームを発足。「山森農園」（同市上芳養）の協力で、生徒がパッケージデザインなどを考えた商品「ＯＮＩＧＩＲＩ　ＰＬＵＭ（おにぎりプラム）」を２１年１２月に発売した。

　本年度のユーメーカーのメンバーは２年生１７人。「ＰＲ」「マーケティング」「パッケージ」の３班に分かれて取り組み、既存商品の英語表記を見直すなど微修正をして売り出した。

　山森農園が提供した塩分少なめの白干し梅で、１パック４００円（３個入り、個包装）。外国人観光客向けにパッケージは英語と日本語で表記。梅干しを使ったレシピやユーメーカーの活動を紹介した小さいチラシなども入れている。

　店頭では、梅の効能やユーメーカーのインスタグラムアカウント２次元コードを掲載した生徒手作りのポップを置いて、来店客の目を引く工夫をしている。

　メンバーの小守奏嘉さんは「多くの人に梅の魅力を伝えたい。外国人だけでなく、地元の人たちにも手に取ってもらいたい」、裏川栞奈さんは「ユーメーカーの活動を知ってもらう機会になれば」と話している。