龍神温泉にクマノザクラ植樹へ 県の補助受け森をつくる会
和歌山県田辺市龍神村の龍神温泉近くにある山林で、クマノザクラの植樹を計画している「龍神温泉の森をつくる会」が、県の2022年度「未来を彩る花の郷づくり事業」に採択された。会長を務める「龍神温泉元湯」の平岡照章社長(70)は「龍神に『花の郷』をつくり、温泉や宿泊施設への誘客と地域の活性化につなげたい」と話している。
平岡会長によると、龍神温泉の近くで花を観賞できる新たな観光スポットをつくるため、温泉街近くの幹線道路沿いにある山林に着目。スギやヒノキの人工林を伐採し、山全体を花のスポットにすることを計画したという。
実現に向けて、県森林インストラクター会の会長で広葉樹の森づくりや「企業の森」の指導などをしている岡田和久さん(64)=和歌山市=に相談。岡田さんのアドバイスを受けて、紀伊半島南部の固有種で、国内の野生のサクラでは約100年ぶりに新種と判明した「クマノザクラ」を植えることにした。
また、龍神温泉協会や県森林インストラクター会、和歌山の森林の魅力や現状を学ぶ「わかやま森づくり塾」の3団体で「龍神温泉の森をつくる会」を設立。副会長は龍神温泉協会会長の若井浩平さん、事務局は岡田さんが務めている。
植樹を計画しているのは、龍神温泉街から徒歩約5分の場所に位置する龍神村湯ノ又の山林約1・5ヘクタール。本年度はまず700本のクマノザクラを植える予定にしている。以降は、龍神温泉協会の協力を得て温泉街方面に向かって山林を整備し、最終的には1万本のクマノザクラが並ぶ名所にすることを目指すという。
岡田さんは「クマノザクラの分布域は、龍神村付近が北限となっている。そこに花の名所ができるのはうれしいし、地域の皆さんにも身近にクマノザクラがあったことを知ってもらい、故郷の森林をもっと好きになってもらえたら」と話している。
平岡会長によると、龍神温泉の近くで花を観賞できる新たな観光スポットをつくるため、温泉街近くの幹線道路沿いにある山林に着目。スギやヒノキの人工林を伐採し、山全体を花のスポットにすることを計画したという。
実現に向けて、県森林インストラクター会の会長で広葉樹の森づくりや「企業の森」の指導などをしている岡田和久さん(64)=和歌山市=に相談。岡田さんのアドバイスを受けて、紀伊半島南部の固有種で、国内の野生のサクラでは約100年ぶりに新種と判明した「クマノザクラ」を植えることにした。
また、龍神温泉協会や県森林インストラクター会、和歌山の森林の魅力や現状を学ぶ「わかやま森づくり塾」の3団体で「龍神温泉の森をつくる会」を設立。副会長は龍神温泉協会会長の若井浩平さん、事務局は岡田さんが務めている。
植樹を計画しているのは、龍神温泉街から徒歩約5分の場所に位置する龍神村湯ノ又の山林約1・5ヘクタール。本年度はまず700本のクマノザクラを植える予定にしている。以降は、龍神温泉協会の協力を得て温泉街方面に向かって山林を整備し、最終的には1万本のクマノザクラが並ぶ名所にすることを目指すという。
岡田さんは「クマノザクラの分布域は、龍神村付近が北限となっている。そこに花の名所ができるのはうれしいし、地域の皆さんにも身近にクマノザクラがあったことを知ってもらい、故郷の森林をもっと好きになってもらえたら」と話している。