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熊楠収集の縄文土器展示 白浜の記念館で特別展

熊楠が採集した縄文土器など204点を展示している(和歌山県白浜町で)
熊楠が採集した縄文土器など204点を展示している(和歌山県白浜町で)
 和歌山県白浜町の南方熊楠記念館で、特別展「熊楠と縄文遺跡 土器・ドキッ?!考古資料」が開催されている。熊楠が収集した縄文土器など204点を展示している。来年1月29日まで。

 熊楠は1885(明治18)年の大学予備門時代、東京の大森貝塚などで縄文時代の土器や石おのなどを採集していた。特別展では、それらの資料を分析した成果を公開するとともに若き日の熊楠が縄文時代にどのような思いをはせていたかについて探る。

 同館は「熊楠といえば、生物学者、民俗学者、最近ではエコロジーの先駆者として知られているが、考古学に興味があったことはあまり知られていない。今回の展示を通じて、熊楠の幅広い研究活動に触れてほしい」と呼びかけている。

 会期中の12月4日午後1時~3時半には、同館に千葉県市川市立市川考古博物館の領塚正浩さんと東京都北区飛鳥山博物館の牛山英昭さんを迎え講演会を開く。定員は30人。参加するには記念館ホームページからか電話で事前に申し込みが必要。

 また、11月6、20、27日、12月18日、来年1月15、29日の午後2時から約20分間、同館の三村宜敬学芸員によるギャラリートークがある。定員はなしで、参加申し込み不要。

 開館時間は午前9時~午後5時。入館料は600円(小中学生300円、幼児無料)。休館は毎週木曜と12月29日~1月1日。11月20日の「関西文化の日」は入館無料。

 申し込み、問い合わせは同館(0739・42・2872)へ。 

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