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児童2人が絵で最高賞 全校6人の古座川町三尾川小

県人権啓発ポスターコンテストで最優秀賞に選ばれた作品(右)と、国土緑化運動・育樹運動ポスター原画コンクールの県審査会で特選に選ばれた作品
県人権啓発ポスターコンテストで最優秀賞に選ばれた作品(右)と、国土緑化運動・育樹運動ポスター原画コンクールの県審査会で特選に選ばれた作品
 「芸術の秋」に、和歌山県古座川町の山間部にある小さな小学校が大きな存在感を放っている。三尾川小学校(中井清校長)は全校児童わずか6人の小規模校ながら、絵画ポスターのコンテストやコンクールで、2人が県内の最高賞を相次いで受賞した。

■県人権啓発ポスターコンテストで最優秀賞

 6年生の奈須麻実さん(12)は、県内の小中高生を対象に作品を募った2022年度の県人権啓発ポスターコンテスト小学生の部で、最優秀賞に選ばれた。

 コンテストは県民一人一人に人権について考えてもらいたいと、和歌山地方法務局や県、全市町村などでつくる「県人権啓発活動ネットワーク協議会」が毎年開催。今回は小学生から2864点、中学生から1299点、高校生から92点の計4255点の応募があり、最優秀賞3点(各部1点)と優秀賞20点(小学生の部12点、中学生の部5点、高校生の部3点)が選ばれた。

 奈須さんの作品はさまざまな人種や国の人たちが笑顔で手をつないで輪になり、学校で教わった「持続可能な開発目標」という意味の「SDGs」と、その目標の一つである「人や国の不平等をなくそう」という言葉を記した。奈須さんは「いろんな国の人たちが戦争などをせずに仲良くしてほしいという思いで描いた。最優秀賞に選ばれ、驚いたしすごくうれしい」と話している。

 最優秀賞作品は19日午前10時~午後4時に和歌山ビッグホエール(和歌山市手平)で開かれる「ふれあい人権フェスタ2022」の会場で表彰(午後0時半から)され、優秀賞作品とともに展示される。最優秀賞の3点は「同和運動推進月間」(11月1~30日)と「人権を考える強調月間」(11月11日~12月10日)の啓発ポスターとして活用されるという。

 紀南地方からは奈須さん以外に、那智勝浦町市野々小学校の和田琴音さん(4年)が優秀賞に選ばれた。

■国土緑化・育樹ポスター原画コンクールで県特選

 一方、4年生の矢倉木鷄君(10)は、公益社団法人「国土緑化推進機構」が主催する2023年用国土緑化運動・育樹運動ポスター原画コンクールの県審査会で、小学校の部の特選(知事賞)に選ばれた。

 国土緑化運動の一環として毎年行われているコンクール。県審査会には今回、小学校の部に61人、中学校の部に89人、高校の部に48人の計198人が参加し、部門ごとに特選と入選、佳作の計9作品を選んで中央審査会に推薦した。

 矢倉君は古木を守る樹木医の父をテーマに、木に登って様子を見ている姿を描いた。矢倉君は「うれしい。絵を見て、お父さんのやっている仕事をいろんな人に知ってほしい」と話している。

 県審査会では、紀南地方から中学校の部で田辺市東陽中学校の北山碧さん(1年)も佳作(理事長賞)に選ばれた。

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