第８９回ＮＨＫ全国学校音楽コンクール（Ｎコン）の和歌山県コンクール（ＮＨＫ和歌山放送局など主催）がこのほど、和歌山市の和歌山城ホールであった。小学校の部で会津（田辺市下万呂）と田辺第二（同市東陽）、高校の部で田辺（同市学園）が金賞に選ばれ、９月４日にＮＨＫ大阪ホール（大阪市）である近畿ブロックコンクールに出場する。


　小学校の部には３校が出場。課題曲「とどいてますか」と自由曲の２曲を披露した。会津小の合唱部副部長で６年生の岩間志穂さんは「本番は、緊張よりも『楽しむぞ』という気持ちが大きかった。近畿では、歌えることへの感謝を歌で届けられたら」、田辺第二小の合唱部部長で６年生の那須楓さんは「久しぶりの金賞でうれしい。笑顔を忘れずに歌うことができた。近畿では、応援してくれている人たちに感謝の気持ちを込めて、みんなで仲良く歌いたい」と話している。

　高校の部には３校が出場し、課題曲「無音が聴こえる」と自由曲を披露した。田辺高の合唱部部長で、３年生の森興志君は「金賞に選ばれて驚いた。近畿は県コンクール以上に強豪の学校が集まる。そんな中でも、自分たちの合唱を楽しめたら」と話している。

　紀南では、金賞に選ばれた３校以外に、小学校の部で田辺第一（田辺市）が銀賞、中学校の部で衣笠（同）と東陽（同）が銅賞に選ばれた。順位付けをしない「フェスティバル部門」もあり、会津小、田辺第二小、上富田中（上富田町）が参加した。