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古写真で白浜をたどる 熊楠記念館で特別展

明治~昭和の写真など95点を展示している(和歌山県白浜町で)
明治~昭和の写真など95点を展示している(和歌山県白浜町で)
 和歌山県白浜町の南方熊楠記念館は、特別展「古写真でたどる白浜・番所山の風景」を開いている。明治~昭和の写真や熊楠との関わりを紹介した資料など95点を展示している。10月9日まで。

 熊楠は渡米前の1886(明治19)年と帰国後の1902(明治35)年に白浜町(当時の瀬戸村と鉛山村)を訪れ、温泉に入ったり、熊野三所神社の祭礼を見物したりしている。

 特別展では、円月島や霊泉橋などの写真のほか、1929(昭和4)年の行幸資料などを展示。宮内庁から熊楠に贈られた菓子を包んでいた白い風呂敷や詩人北原白秋が記念館近くの海で撮影した家族写真も並べている。

 同館は「昔懐かしく感じる方、全く新鮮に感じる方、人それぞれ見方が変わってくる展示。写真パネルの風景が今どうなっているかを探しに行ってもらいたい」と話している。

 開館時間は午前9時~午後5時。入館料は600円(小中学生300円、幼児無料)。木曜は休館(8月31日までは無休)。

 会期中の9月4日午後1時半~2時半に町文化財保護審議会委員の玉田伝一郎さんによる講演「番所山のなりたち」がある(申し込みが必要、定員30人)。

 8月28日、9月18日、10月9日の午後2時から約20分、同館の三村宜敬学芸員によるギャラリートークがある(申し込み不要)。

 問い合わせは、同館(0739・42・2872)へ。
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