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悲恋の清姫しのぶ 田辺市中辺路町で供養祭

清姫の墓前で手を合わせる参列者ら(和歌山県田辺市中辺路町真砂で)
清姫の墓前で手を合わせる参列者ら(和歌山県田辺市中辺路町真砂で)
 和歌山県田辺市の中辺路町観光協会と福巌寺は7月30日、「安珍・清姫伝説」の清姫の生誕地とされる同市中辺路町真砂で、清姫の供養祭を開いた。能城妙真住職が読経する中、地区住民や協会の役員ら約20人の参列者が墓前で手を合わせた。

 伝説は、清姫と奥州の僧侶・安珍との悲恋物語。約束の日に現れない安珍を追い求めた清姫が富田川の淵に身を投げ、その一念が蛇になり、道成寺(日高川町)の鐘に隠れた安珍を焼き殺したといわれている。

 例年、地域最大のイベント「熊野古道清姫まつり」と同じ日に供養しているが、新型コロナウイルスの影響で、今年も「まつり」は中止になった。協会長の宮井章さん(55)は「来年こそは開催できるようにと祈念した」と話していた。

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