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清姫ゆかり、捻木の絶景復活 田辺市上野で住民がササ刈り

生い茂ったササなどを刈り取り、復活した捻木ノ杉からの眺望(和歌山県田辺市上野で)
生い茂ったササなどを刈り取り、復活した捻木ノ杉からの眺望(和歌山県田辺市上野で)
古道沿いのササなどを刈り取る地域住民(和歌山県田辺市上野で)
古道沿いのササなどを刈り取る地域住民(和歌山県田辺市上野で)
 和歌山県田辺市上野、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されている熊野古道「潮見峠越」にある「捻木ノ杉」からの絶景を「復活」させたいと、地域住民らが1月30日、古道沿いに生い茂ったササなどを刈った。

 捻木ノ杉は「安珍・清姫伝説」ゆかりの大木(高さ約20メートル、周囲約6メートル)で、枝がねじれた姿が特徴。約束を破って逃げた安珍を追ってきた清姫が田辺の会津橋を渡る安珍をこの場所で見つけ、悔しさの余り杉の木をねじ曲げたという伝説がある。市指定天然記念物。田辺湾を一望できる景勝地だが、近年はササなどが生い茂って、景色が見えにくくなっていた。

 この日は長野町内会の関係者ら10人が集まり、1時間ほどかけて、捻木ノ杉の前を通る熊野古道沿い約25メートルの雑草などを刈り取った。

 長野町内会の茶端豊町内会長(63)は「世界遺産に登録されたこの場所は、地域の自慢だ。以前のように見晴らしを良くしたいと思い、土地の所有者や地域の方々のご協力で取り組んだ。コロナ禍が収束し、再び多くの方に歩いていただけたら」と話していた。

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