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椿温泉のモニターツアー好評 旅館が企画の湯治ワーケーション

女将の熊野幸代さん(右から2人目)と意見交換するモニター=和歌山県白浜町椿で
女将の熊野幸代さん(右から2人目)と意見交換するモニター=和歌山県白浜町椿で
 和歌山県白浜町椿の旅館「しらさぎ」で6月27~29日、温泉や運動で心身共に健康になりつつ仕事もこなす「湯治ワーケーション」のモニターツアーがあった。都市部で働く女性3人がモニターとして参加。「仕事の生産性が上がった」「顔色が良くなった」などと好評だった。旅館は、ツアーで得たアイデアを参考にして商品を考えていく。


 旅館が、椿温泉の湯治文化を未来に継承することなどを目的に取り組んでいる新企画。モニターは、オンラインで医療従事者のカウンセリングを受けながら、運動などに取り組んだ。

 29日には意見交換会があり、モニターから、睡眠、肌、精神など、参加者が抱える悩みはそれぞれ違うとし「各種コースを選べるようにしてはどうか」などの提案があった。ツアー中の仕事については「海を見て、潮風にあたって、散歩して五感が研ぎ澄まされた」などの声があった。

 各モニターの意見を聞いた旅館の女将、熊野幸代さんは「3人のアイデアが素晴らしく、良いプランができそう。秋の商品化を目指していきたい」と話した。

 椿温泉には全盛期に20軒ほどの宿があったが、今は6軒ほど。少子高齢化が深刻で、4年前には地区の小学校が閉校した。椿温泉の湯治文化を知る人も減少していることから、旅館では、椿温泉の情報発信などに協力する女性を「サポート女将」に認定している。

 今回モニターを務めた東京都のイベントプランナー山本牧子さん、さいたま市と白浜町の2拠点で活動するフリーランス村上裕美子さん、兵庫県のシステムエンジニア大西麻未さんの3人も認定され、計16人になった。

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