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おいしく料理しタイ 神島高、商品開発に向け実習

マダイの唐揚げや天ぷらを試食する生徒(1日、和歌山県田辺市文里2丁目の神島高校で)
マダイの唐揚げや天ぷらを試食する生徒(1日、和歌山県田辺市文里2丁目の神島高校で)
 神島高校(和歌山県田辺市文里2丁目)で地域課題を研究する授業を受講する3年生13人が1日、地元の魚を使った商品開発を目指し、マダイの調理実習をした。若者の魚離れが進む中、手軽に食べてもらえる商品を目指している。魚をさばくのは初めての生徒が大半で悪戦苦闘しながら、刺し身や唐揚げなどを作った。

 課題研究の授業は、「とれとれ市場」を運営する堅田漁協(白浜町堅田)と連携して取り組んでいる。堅田漁協は年間約150万匹の養殖マダイを出荷している。生徒たちはマダイを活用して、料理コンテストへの出場やとれとれ市場での商品化に取り組む。先月には養殖場の見学もした。

 調理実習では、7匹のマダイを用意。頭を切り落とし、三枚におろして、皮を引いて刺し身用の節に仕上げるまでを体験した。「やばい」「無理」の声も上がったが、堅田漁協職員の指導で上達は早く、「明日から働ける」と太鼓判を押される生徒もいた。

 試食では唐揚げ、天ぷら、フライを梅酢で味付けしたり、食パンと組み合わせたりとアレンジして味わい、どんな料理法が良いかを考えた。

 小幡空大君は「魚をさばくのは、見るとやるのでは大違い。難しかったけど、後半は感覚がつかめてきた。梅酢とタイは相性が良かった」、山下伊織さんは「アジをさばいたことがあったけど、タイは大きくて苦労した。梅酢を加えた天ぷらが好評で、フライとパンの組み合わせもおいしかった。商品開発に生かしたい」と話した。

 堅田漁協の﨑山雅央さんは「水産に興味を持ってもらえたのがうれしい。高校生ならではの柔軟な発想でメニューを開発してもらえるはず」と期待を込めた。

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