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地元の魚で商品開発 神島高生が養殖場見学

マダイの養殖いけすで餌やりを体験する神島高校の生徒(和歌山県白浜町堅田沖で)
マダイの養殖いけすで餌やりを体験する神島高校の生徒(和歌山県白浜町堅田沖で)
 神島高校(和歌山県田辺市文里2丁目)の課題研究の授業を受講する3年生13人が、地元の魚を使った商品開発に挑戦する。まずは水産業の現状を知るため25日、堅田漁協(白浜町堅田)のマダイ養殖場を見学。アイデアを膨らませた。


 課題研究では毎年、業界の最前線に立つ地域の人材、事業所から学んでいる。本年度は昨年度に続き「とれとれ市場」を運営する堅田漁協と連携。料理コンテストへの出場やとれとれ市場での商品化を目標に取り組む。

 堅田漁協では年間約150万匹のマダイを出荷。養殖いけすでは約400万匹を育てている。生徒は船でいけすに渡り、餌やりを体験したほか、加工場などを見学した。

 島村琉衣君は「一つのいけすに10万匹もマダイが入っていて迫力があった。魚を食べるのは好きだけど、料理経験はない。どんな商品がいいか、これから考えたい」、岡﨑晴香さんは「マダイが日焼けしないよう日よけシートをかけてあるのに驚いた。フライにするなど、手軽に食べられるメニューを開発したい」と話した。

 若者の魚離れが進む中、高校生のアイデアで、手軽に食べられるファストフードを目指す。来月にはとれとれ市場のスタッフを学校に招いて調理実習をし、メニューを具体化する。

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