地域への関心深める 高校で探究学習始まる
和歌山県田辺市学園の田辺高校1年生が、授業「総合的な探究の時間」(探究学習)の中で、地域課題の解決をテーマに、自分の興味関心を深める学習をしている。担当教員は「自分たちが暮らす地域を知り、故郷を大切に思う気持ちを育みたい。社会とのつながりを意識する機会にもなる」と話している。
探究学習では、あるテーマで生徒自らが問いを設定し、情報を収集・分析し、自分なりの考えをまとめて発表する。それらの活動を通して思考力、判断力、表現力などを身に付けることが目的。新しい学習指導要領が導入され、本年度から全国の高校で全面的に実施されている。
田辺高では、2019年度の入学生から先行して探究学習に取り組んでいる。1~3年生いずれも週1こまの授業時間を確保している。
外部から講師を招くこともある。このほど、1年生約270人は、南紀白浜空港を運営している南紀白浜エアポートの岡田信一郎社長によるオンライン講演を聴いた。岡田社長は、紀南地方が熊野古道などの豊かな観光資源に恵まれていることに触れ、白浜空港を拠点にさまざまな地域活性化に取り組んでいることを説明した。
岡田社長の講演を聴いた佐田日那太君(15)は「紀南でデジタル関連の取り組みが進んでいることを知り、少し感動した。興味があるのでもっと調べてみたい」と話した。
今後、岡田社長の講演会などを踏まえ、各自で課題を設定し学習を進める。最終的にはクラス内で発表する。
地域課題をテーマにした探究学習について、担当教員は「社会に関心を持ち、学校以外の世界とつながるきっかけにもなる。地域の課題には、一つの正解があるわけではない。答えのない事柄に向き合う力も身に付けてもらいたい」と話している。
田辺高の探究学習は、学年ごとにカリキュラムを設定している。1年生で地域課題をテーマに個人研究をした後、2年生では地域から世界へと視野を広げ、世界とのつながりをテーマにグループワークを交えながら研究を深める。3年生では1、2年生で学んだことを踏まえ、進路学習をする。
探究学習では、あるテーマで生徒自らが問いを設定し、情報を収集・分析し、自分なりの考えをまとめて発表する。それらの活動を通して思考力、判断力、表現力などを身に付けることが目的。新しい学習指導要領が導入され、本年度から全国の高校で全面的に実施されている。
田辺高では、2019年度の入学生から先行して探究学習に取り組んでいる。1~3年生いずれも週1こまの授業時間を確保している。
外部から講師を招くこともある。このほど、1年生約270人は、南紀白浜空港を運営している南紀白浜エアポートの岡田信一郎社長によるオンライン講演を聴いた。岡田社長は、紀南地方が熊野古道などの豊かな観光資源に恵まれていることに触れ、白浜空港を拠点にさまざまな地域活性化に取り組んでいることを説明した。
岡田社長の講演を聴いた佐田日那太君(15)は「紀南でデジタル関連の取り組みが進んでいることを知り、少し感動した。興味があるのでもっと調べてみたい」と話した。
今後、岡田社長の講演会などを踏まえ、各自で課題を設定し学習を進める。最終的にはクラス内で発表する。
地域課題をテーマにした探究学習について、担当教員は「社会に関心を持ち、学校以外の世界とつながるきっかけにもなる。地域の課題には、一つの正解があるわけではない。答えのない事柄に向き合う力も身に付けてもらいたい」と話している。
田辺高の探究学習は、学年ごとにカリキュラムを設定している。1年生で地域課題をテーマに個人研究をした後、2年生では地域から世界へと視野を広げ、世界とのつながりをテーマにグループワークを交えながら研究を深める。3年生では1、2年生で学んだことを踏まえ、進路学習をする。