解説板を新しく 上富田の「龍松山城跡」
和歌山県上富田町教育委員会は、同町市ノ瀬にある県指定文化財「龍松山城跡」の解説板を新しくした。発掘調査の結果を踏まえ、より詳細な解説文を記載。当時の構造を推測した「想像鳥瞰(ちょうかん)図」も盛り込んでいる。
龍松山城跡は、同町を中心に勢力を伸ばした室町幕府の奉公衆(将軍直属の御家人)山本氏の本拠だった山城の遺跡。2021年4月に県指定文化財となった。
解説板の大きさは縦1・2メートル、横1・8メートル。大学教授や地元の有識者らでつくる「坂本付城(つけじろ)跡、龍松山城跡調査検討委員会」が作った解説文を記載しており、城の特徴や構造、発掘調査で見つかった遺物などについて説明している。想像鳥瞰図は、大阪府など各地の城郭で同様のイラストを手掛けている堺市のイラストレーターが作成した。
また、町教委は龍松山城跡に加えて、富田川をはさんで対岸にある山本氏の居城だった遺跡「坂本付城跡」にも想像鳥瞰図を盛り込んだ解説板を新しく設置した。両城跡についてのパンフレットも作成し、同町朝来の町教委事務局や町内の各公民館で配布している。
町教委の担当者は「イラストからは城や堀、その周辺の様子がうかがえる。当時の雰囲気を想像して楽しんでいただき、地元の文化財に少しでも興味を持ってもらえたら」と話している。ただ、坂本付城跡があるのは民家や私有地のため、無断で立ち入らないよう注意を促している。
■討論会の動画公開
上富田町教委は、3月に同町朝来の上富田文化会館で開いたシンポジウム「紀南の雄・山本氏の本拠に迫る」をライブ配信した際の動画を、投稿サイト「ユーチューブ」(https://www.youtube.com/watch?v=GZCpySEvme4)で公開している。専門家による講演やパネルディスカッションがあり、誰でも視聴できるようにしている。
龍松山城跡は、同町を中心に勢力を伸ばした室町幕府の奉公衆(将軍直属の御家人)山本氏の本拠だった山城の遺跡。2021年4月に県指定文化財となった。
解説板の大きさは縦1・2メートル、横1・8メートル。大学教授や地元の有識者らでつくる「坂本付城(つけじろ)跡、龍松山城跡調査検討委員会」が作った解説文を記載しており、城の特徴や構造、発掘調査で見つかった遺物などについて説明している。想像鳥瞰図は、大阪府など各地の城郭で同様のイラストを手掛けている堺市のイラストレーターが作成した。
また、町教委は龍松山城跡に加えて、富田川をはさんで対岸にある山本氏の居城だった遺跡「坂本付城跡」にも想像鳥瞰図を盛り込んだ解説板を新しく設置した。両城跡についてのパンフレットも作成し、同町朝来の町教委事務局や町内の各公民館で配布している。
町教委の担当者は「イラストからは城や堀、その周辺の様子がうかがえる。当時の雰囲気を想像して楽しんでいただき、地元の文化財に少しでも興味を持ってもらえたら」と話している。ただ、坂本付城跡があるのは民家や私有地のため、無断で立ち入らないよう注意を促している。
■討論会の動画公開
上富田町教委は、3月に同町朝来の上富田文化会館で開いたシンポジウム「紀南の雄・山本氏の本拠に迫る」をライブ配信した際の動画を、投稿サイト「ユーチューブ」(https://www.youtube.com/watch?v=GZCpySEvme4)で公開している。専門家による講演やパネルディスカッションがあり、誰でも視聴できるようにしている。