「灯台女子」来たれ! 「樫野埼」「潮岬」がイケメンキャラに
全国各地にある灯台を擬人化するなどして魅力を発信する「燈(あかり)の守(も)り人」というプロジェクトで、和歌山県串本町にある樫野埼灯台と潮岬灯台をモチーフにした男性のキャラクターが誕生した。歴史的な名刀を擬人化したゲームをきっかけに刀の実物を求めて各地を訪れる女性ファンが「刀剣女子」として社会現象になったことに着目して企画。関係者はこのプロジェクトが灯台や地域の歴史・文化に興味を持つ人たちの来訪につながることを期待している。
取り組みは、日本財団などが進める「海と日本プロジェクト」の一環。日本にある西洋式灯台の歴史は約150年前にさかのぼり、各地に3千基を超える灯台があるが、衛星利用測位システム(GPS)やレーダーの普及に伴って各地で役割を終えつつあるという。
このため、各地の灯台の魅力をエンターテインメント化することにより、幅広く灯台の魅力を発信し地域資源として光を当てたいと、約90の灯台を擬人化したキャラクター制作やスマートフォンで読める漫画の連載といった企画を進めている。本年度は19自治体にある20の灯台を擬人化。県内では串本町にある灯台のみで、1自治体で二つの灯台が対象となったのは同町が初めてという。
樫野埼灯台がモチーフとなったキャラクターは、涼やかな表情をした金髪の男性。身長174センチで、竹皮包羊羹(ようかん)が好物。キャラクターボイス(CV)は岸尾だいすけさんが担当している。
潮岬灯台は、眼鏡を掛けた知的な印象の男性として擬人化。身長は178センチで、好物はうすかわ饅頭(まんじゅう)。CVは粕谷雄太さん。
「燈の守り人」の公式サイト(https://www.akarinomoribito.com/)では、声優が灯台の歴史や情報を朗読する音声ガイドや対話形式で表現した灯台の物語「幻想夜話」などが視聴できる。
■活用権を町に贈呈 町長「女性ファン増えれば」
串本町にこのキャラクターや物語を無償で活用することができる権利を贈呈するための式典がこのほど、同町サンゴ台の町役場であり、海と日本プロジェクトin和歌山県実行委員会の委員も務める宇井晋介・南紀串本観光協会事務局長が、田嶋勝正町長に目録を手渡した。
式典にオンラインで出席した「燈の守り人」製作委員会プロデューサーの柴田英知さんがこの取り組みについて「『聖地巡礼』ということがはやっており、例えば『刀剣乱舞』という刀をモチーフにしたゲームでは、刀を収めている場所を巡る女性のプレーヤーが多く、社会現象が起きている。灯台を擬人化してみたら、聖地として巡ってくれて、町の新たなファンになってくれるのでは」などと企画の趣旨を説明。「人知れず海を照らし続け、地域や国土を守っている灯台は切なくもあり、男前な存在。地元の自治体に活用権を差し上げることでいろんな展開ができるのではないかと思うので、自由な発想で活用していただきたい」と呼び掛けた。
田嶋町長は「この二つの灯台は地域にとって誇り。キャラクターが生まれることで女性のファンが増えて、男性も動きだす。灯台を通じ、町の歴史や文化を体験してもらう大きなきっかけになっていくのではないか」と期待を寄せた。
この取り組みでは、町内の企業と連携した商品開発なども計画されているという。
取り組みは、日本財団などが進める「海と日本プロジェクト」の一環。日本にある西洋式灯台の歴史は約150年前にさかのぼり、各地に3千基を超える灯台があるが、衛星利用測位システム(GPS)やレーダーの普及に伴って各地で役割を終えつつあるという。
このため、各地の灯台の魅力をエンターテインメント化することにより、幅広く灯台の魅力を発信し地域資源として光を当てたいと、約90の灯台を擬人化したキャラクター制作やスマートフォンで読める漫画の連載といった企画を進めている。本年度は19自治体にある20の灯台を擬人化。県内では串本町にある灯台のみで、1自治体で二つの灯台が対象となったのは同町が初めてという。
樫野埼灯台がモチーフとなったキャラクターは、涼やかな表情をした金髪の男性。身長174センチで、竹皮包羊羹(ようかん)が好物。キャラクターボイス(CV)は岸尾だいすけさんが担当している。
潮岬灯台は、眼鏡を掛けた知的な印象の男性として擬人化。身長は178センチで、好物はうすかわ饅頭(まんじゅう)。CVは粕谷雄太さん。
「燈の守り人」の公式サイト(https://www.akarinomoribito.com/)では、声優が灯台の歴史や情報を朗読する音声ガイドや対話形式で表現した灯台の物語「幻想夜話」などが視聴できる。
■活用権を町に贈呈 町長「女性ファン増えれば」
串本町にこのキャラクターや物語を無償で活用することができる権利を贈呈するための式典がこのほど、同町サンゴ台の町役場であり、海と日本プロジェクトin和歌山県実行委員会の委員も務める宇井晋介・南紀串本観光協会事務局長が、田嶋勝正町長に目録を手渡した。
式典にオンラインで出席した「燈の守り人」製作委員会プロデューサーの柴田英知さんがこの取り組みについて「『聖地巡礼』ということがはやっており、例えば『刀剣乱舞』という刀をモチーフにしたゲームでは、刀を収めている場所を巡る女性のプレーヤーが多く、社会現象が起きている。灯台を擬人化してみたら、聖地として巡ってくれて、町の新たなファンになってくれるのでは」などと企画の趣旨を説明。「人知れず海を照らし続け、地域や国土を守っている灯台は切なくもあり、男前な存在。地元の自治体に活用権を差し上げることでいろんな展開ができるのではないかと思うので、自由な発想で活用していただきたい」と呼び掛けた。
田嶋町長は「この二つの灯台は地域にとって誇り。キャラクターが生まれることで女性のファンが増えて、男性も動きだす。灯台を通じ、町の歴史や文化を体験してもらう大きなきっかけになっていくのではないか」と期待を寄せた。
この取り組みでは、町内の企業と連携した商品開発なども計画されているという。