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ラベルに『宇宙兄弟』 「串本の水」でロケット盛り上げへ

『宇宙兄弟』とコラボレーションした「串本の水」を発表する田嶋勝正町長(2日、和歌山県串本町サンゴ台で)
『宇宙兄弟』とコラボレーションした「串本の水」を発表する田嶋勝正町長(2日、和歌山県串本町サンゴ台で)
 和歌山県串本町は3日から、町の公式サポーターとなっている人気漫画『宇宙兄弟』のイラストを使用し、モンドセレクションで最高金賞を受賞した災害用備蓄水「なんたん水」と同じ方法で製造された水を入れたアルミボトル缶の飲用水「串本の水」を販売する。ロケットの打ち上げを見に訪れた観光客らへの土産になることを期待しているほか、保存期限が10年と長いことから防災面でも活用できるという。

 町水道課によると、アルミボトル缶に入った「串本の水」の内容量は490ミリリットル。宇宙服を着た『宇宙兄弟』のメインキャラクターである南波六太(ムッタ)と弟・日々人(ヒビト)、発射されたロケットや橋杭岩を描いたイラストのラベルを貼っている。

 同町田原の民間小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」から今年末ごろに初号機の打ち上げが予定されていることから「ロケットの町」としてのイメージを盛り上げたいと製造した。

 町が東日本大震災(2011年3月)をきっかけに製造販売を始め、国際的な品評機関「モンドセレクション」の審査で最高金賞を2度受賞している「なんたん水」と同じく、日本清流百選・平成の名水百選に選ばれている古座川から取水。膜ろ過方式により浄化した水道水を原材料とし、塩素除去処理や熱処理を加えて製品化している。

 保存期限は、ペットボトルで販売している「なんたん水」の場合は5年だが、アルミボトル缶に入れることによって2倍に延びた。4万本製造しており、1本200円、24本入りの1箱4800円で販売する。

 田嶋勝正町長は「軟水でマイルドな味。10年持つ備蓄水であり『宇宙兄弟』とのコラボも実現した。ロケットファンの皆さんにも串本町のお土産として購入していただければ町の宣伝になる。ふるさと納税の返礼品としても活用していきたい」と話している。

 販売は同町サンゴ台にある町役場水道課のほか、ホテル&リゾーツ和歌山串本(串本町サンゴ台)や道の駅「くしもと橋杭岩」(同町くじの川)、南紀串本観光協会(同町串本と西向)、あらふねリゾート(同町田原)でも取り扱う。

 問い合わせは町水道課(0735・67・7218)へ。

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