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来年度も地域おこし継続 和歌山大学と和歌山FB

和歌山ファイティングバーズを応援する和歌山大学の(手前左から)朝倉結香子さん、高橋菜々子さん、殷思懿さん=和歌山県御坊市塩屋町で
和歌山ファイティングバーズを応援する和歌山大学の(手前左から)朝倉結香子さん、高橋菜々子さん、殷思懿さん=和歌山県御坊市塩屋町で
 和歌山大学が、さわかみ関西独立リーグの和歌山ファイティングバーズ(FB)と協力して、地域を活性化させるプロジェクトに取り組んでいる。本年度のイベントとして経済学部の学生3人が企画した野球教室は新型コロナウイルスの影響で中止になったが、来年度以降も計画を継続し、発展させるという。


 昨年、FB側が「同じ県で学ぶ学生と共に地域課題の解決に取り組み、地元の活性化につながる球団にしたい」と、和歌山大に協力を依頼した。本年度は、柳到亨教授のゼミで学ぶ経済学部4年生の高橋菜々子さん(22)、殷思懿さん(22)、朝倉結香子さん(22)の3人がプロジェクトに取り組んだ。

 3人はFBの公式戦が開かれた和歌山県田辺市などの球場に足を運び、懸命にプレーする姿や、NPB(日本野球機構)入りを目指す選手たちを見て「もっと多くの人にFBを知ってもらいたい」と思ったという。昨年7月には田辺スポーツパークでスタンドの観客40人にアンケートを取り、球団関係者らから聞き取り調査をした。

 それを受けて「野球を頑張る子どもたちの夢をみんなで応援したい」と、FBの選手と親子が交流する「ファイティング野球教室」を企画。行政や企業にも協力を呼び掛けた。クラウドファンディングで資金を集めて13日に上富田スポーツセンターで野球教室を開く予定だったが、残念なことに県内にまん延防止等重点措置が適用されていることを受けて中止になった。

 それでも、活動を通じて3人はすっかりFBのファンになった。2月22日には御坊市塩屋町の御坊総合運動公園野球場を訪れ、開幕に向けて練習する選手を応援した。

 高橋さんは「このようなご時世だからこそ、学生の力で和歌山を少しでも明るく盛り上げたいと思った。卒業後は県内で働くので、今後も近くでFBを応援したい」と話している。

 来年度以降は、和歌山大教育学部のゼミが主体になってプロジェクトを引き継ぐ。

 FBの中田悦弘取締役は「学生たちの自由な発想に刺激を受けた。この取り組みを点で終わらせるのではなく、学生を主体にして県全体に広げたい」と話している。

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