和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

ウイルス感染で情報流出か 県民水泳場、不審メールも

 和歌山県などは1月31日、和歌山市にある県所有の「秋葉山公園県民水泳場」のパソコンがウイルスに感染し、個人情報が入った利用者とのメール約2千件が流出した可能性があると発表した。これを悪用したとみられる、同施設を装った不審なメールが、多数の利用者に送られている。県は利用者や県民に謝罪するとともに、注意を呼び掛けている。

 県と施設の指定管理者が記者会見した。施設に25日、利用者から「内容の分からないメールが来ている」などと連絡があって発覚した。約100人から同様の問い合わせが来ている。メールに添付されているファイルを開いた場合、ウイルスに感染し、個人情報が搾取されたり、他のパソコンに感染させたりする恐れがあるという。今のところ、被害の連絡はない。

 調査の結果、管理事務所のパソコンが「エモテット」とみられるコンピューターウイルスに感染し、情報を抜き取られた可能性があることが分かった。同施設のホームページ(HP)の「お問い合わせ」や「予約キャンセル」のフォームで、少なくとも5年前以降に利用者とやりとりした電子メールが流出したとみられる。メールには、氏名やメールアドレス、電話番号、問い合わせの内容などが記載されている。

 施設のHP上で注意喚起したほか、漏出の可能性がある利用者に直接連絡するという。1日から、問い合わせの専用電話(073・445・6606)を設けている。時間は月曜以外の午前10時~午後7時。
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