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【詳報】第5波のピーク上回る 和歌山県で過去最多93人感染

和歌山県内新型コロナウイルス感染者発表人数
和歌山県内新型コロナウイルス感染者発表人数
 和歌山県は12日、県内で新たに93人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。昨年8月20日と24日の90人を超える過去最多となり、4日に2人が発表されてからわずか9日間で第5波のピークを上回った。感染の急拡大を受け、県は病床増加などの対応を進めている。

 1日当たりの発表人数は、12月31日~1月3日はゼロが続いたが、4日に2人となり、9日に20人、10日に40人、12日には90人を超えた。直近1週間の人口10万人当たり感染者数は、県内が23・6人(前日14・0人)。保健所管内別は、岩出33・7人(17・7人)、和歌山市30・4人(18・8人)、田辺25・5人(14・8人)の順に多くなっている。

 県福祉保健部の野尻孝子技監は記者会見で「かなり感染力が強い上、年末年始や成人式の際の集まりや、県外の人との交流が要因ではないか。気の緩みもあると思う」と話した。

 入院者は前日より91人増え231人。病床583床の使用率も39・6%まで上がった。野尻技監は「かなり危機感を持っている」とし、病床を最大620床まで増やすよう進めているほか、重症化の恐れが少ない患者の入院期間を短縮することも検討しているとした。このため、退院後に受け入れる宿泊療養施設について、すでに確保している1棟から2棟に増やす準備をしていることを明らかにした。

 オミクロン株陽性者は疑いが52人増え、92人(うち疑い89人、確定3人)となった。このうち62%はワクチン接種者という。

■新たにクラスター2件

 県が12日に発表した新規感染者の保健所管内別の内訳は、和歌山市41人、岩出18人、田辺13人、湯浅5人、新宮4人、橋本2人、御坊と海南が各1人、県外在住者が8人。

 クラスターは新たに2件を認定し、県内のクラスターは96件となった。

 新たなクラスターの1件目は、岩出管内で9日にあった成人式後の同窓会。参加した29人のうち、10人の感染が判明した。

 もう1件は和歌山市の県立和歌山北高校女子バレーボール部で、部員10人のうち6人の感染が分かった。同校は8日、校内で大阪、兵庫、奈良と、県内の合わせて4校と練習試合を実施。県内のもう1校の部員らを検査している。高校バレーボール部のクラスターが相次いでおり、9日以降3件目となった。

 すでにクラスターに認定されている「紀伊田辺ライオンズクラブ」の新年例会では、新たに参加者5人と、会場となった飲食店(田辺市)の関係者2人の陽性が分かり、クラスターは14人となった。

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