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「紀南にまた来てね」 観光特急「銀河」を見送る

地域住民に見送られてJR新宮駅から出発する「銀河」(22日、和歌山県新宮市徐福2丁目で)
地域住民に見送られてJR新宮駅から出発する「銀河」(22日、和歌山県新宮市徐福2丁目で)
 京都―新宮駅(和歌山県)間を7月16日から運行していたJR西日本の観光特急列車「WEST EXPRESS(ウエスト エクスプレス)銀河」の最終運行が、22日にあった。各停車駅には、地域住民やご当地キャラクターが集まり、乗客に地元産品を振る舞ったり、旗を振ったりして見送った。

 最終運行の出発駅、新宮駅(新宮市徐福2丁目)では、田岡実千年新宮市長らが列車に乗り込む乗客24人に、同市熊野川町産の野菜で作ったパウンドケーキと北山村の特産品、ジャバラで作ったラムネを手渡した。市民や市のマスコットキャラクター「めはりさん」の着ぐるみなどがホームから旗を振り、最後を惜しんだ。

 銀河は、京都から新宮へは夜行、新宮から京都へは昼行で、1週間に2往復した。6両編成で乗客定員は通常101人だが、コロナ禍のため54人に減らした。JR西日本によると、乗車申し込みは毎回定員の約7倍あり、好評だったという。

 京都府から訪れた50代女性は「銀河に乗るのは初めてだったが、車窓から見える景色が楽しかった。各地域の皆さんが温かくもてなしてくれた」と感謝していた。

 紀南での「銀河」運行を要望した県と7市町村でつくる銀河受入協議会の会長でもある田岡市長は「来年も運行してもらえるよう引き続き要望していきたい」と話した。

 この日はまた、和歌山大学きのくに線活性化プロジェクトなどが「999人とあなたのWEST EXPRESS 銀河おもてなしウェーブ」を企画。地域住民らが王子ケ浜(新宮市)、那智川鉄橋(那智勝浦町)など沿線7カ所に集まり、手を振ったり、旗を振ったりした。

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