和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

中学国語は全国42位 全国学力テスト、和歌山県結果

本年度全国学力テスト和歌山県内結果
本年度全国学力テスト和歌山県内結果
 和歌山県教育委員会は7月31日、小学6年生と中学3年生対象の本年度全国学力テストの県内公立校分を発表した。ほとんどの教科が全国平均並みだったが、中学国語は大きく下回り、全国42位となるなど、依然課題が残った。知識を活用する部分に弱さがあり、県教委は「国語は長年の課題。引き続き教員研修などを通じ、授業づくりに力を入れる」としている。

 全国学力テストは毎年4月にあり、本年度は県内で小学校229校の約7300人、中学校は116校約6700人が受けた。これまで国語、算数・数学は小中とも、基礎を問う「A問題」と応用の「B問題」に分けて出題していたが、本年度から統合。中学英語を初めて実施した。

 県内公立校の小学国語は64点(全国64点)で全国23位、算数は66点(67点)で19位、中学国語は70点(73点)で42位、数学は59点(60点)で26位、英語は55点(56点)で21位。同点の小学国語を除く4教科が全国平均未満だが、特に中学国語は全国を3点下回った。

 県内の13、14年度の成績は2年連続で、小中全教科が全国平均を下回り、16年度もほとんどが全国40位台になった。14年度は小学国語A、16年度は小学国語A、中学国語Bが全国最下位になった。

 県教委や市町村教委、学校が一体的に学力向上対策を講じるなどして、全体的に改善も見られたが、特に中学の国語では、情報を整理して内容を正確に理解する▽読み解いて考えとして表現する―ことなどに課題が残っているという。
公式SNS!フォローしてね!
友だち追加

アクセスランキング

趣味・娯楽

読者チャンネル

新着リリース

紀伊民報からのお知らせ