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サツマイモで新スイーツ 就労支援の作業所がコラボ

エコ工房四季の利用者らが栽培したサツマイモで南紀ひまわり作業所が作ったスイーツ(和歌山県那智勝浦町宇久井で)
エコ工房四季の利用者らが栽培したサツマイモで南紀ひまわり作業所が作ったスイーツ(和歌山県那智勝浦町宇久井で)
サツマイモを収穫するエコ工房四季の関係者(和歌山県串本町古田で)
サツマイモを収穫するエコ工房四季の関係者(和歌山県串本町古田で)
 和歌山県那智勝浦町宇久井にある「南紀ひまわり作業所」が、串本町古座の「エコ工房四季」の障害者らが栽培したサツマイモを使った「サイパン芋スイーツセット」を新開発した。二つの障害者就労支援施設が互いの得意分野を生かしてできた商品で、障害者の就労を支援している「県セルプセンター」(和歌山市)が「わっくるカタログ」などを通じて販売。注文を受け付けている。


 エコ工房四季では、耕作放棄地の増加といった地域の課題解決や利用者の工賃上昇を目指して「農福連携」に力を入れており、5年ほど前からは串本町で昔から「サイパン」と呼ばれて親しまれてきた甘みが強いサツマイモ作りにも挑戦。現在は同町古田にある畑約5アールで栽培している。収穫した芋は自分たちで販売していたが、傷があるなど売れないものを有効活用できればと、県セルプセンターが仲を取り持ち、パウンドケーキなど焼き菓子作りが得意な南紀ひまわり作業所と協力し合うことになったという。

 南紀ひまわり作業所によると、商品開発は昨年12月から始まり、専門家のアドバイスも受けて試作を重ねながら半年ほどかけて完成した。溶かした寒天に細かくカットした干し芋を流し込んで固め、表面はシャリッ、中はふんわりとやわらかな食感に仕上げた「こはくのおいも」(1袋7本入り約100グラム)と、水と粗糖で芋をとろっとするまで煮込み、オーブンで加熱後、有機ココナツフレークを絡めた「みなみのおいも」(1袋7本入り約90グラム)の2種類がセットになっている。価格は1512円(税込み)で、カタログでは限定100組の販売という。

 エコ工房四季の平原正雄施設長(48)は「農薬や化学肥料を使わずに栽培しているので管理は大変だが、今年も良いサツマイモが豊作。多くの皆さんに食べていただけたらうれしい」と話す。

 ひまわり作業所の日浦頼和主任(45)も「芋自体のおいしさを生かしながら、今までにない自信作のスイーツができた。商品を買っていただくことで利用者の工賃アップにつながる。限定商品なので、ぜひ早めにご注文をいただけたら」と話している。

 「わっくるカタログ」ではこのスイーツだけでなく、箱入りのサツマイモ(3キロで税込み2160円)も販売。

 問い合わせは、南紀ひまわり作業所(0735・54・1465)か、エコ工房四季(0735・72・1900)へ。

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