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断水の和歌山市へ支援続々 ライオンズクラブやJA

トラックにポリタンクを積み込む関係者(5日、和歌山県みなべ町気佐藤で)
トラックにポリタンクを積み込む関係者(5日、和歌山県みなべ町気佐藤で)
 和歌山市の断水を受け、紀南からも支援が相次いでいる。

 日高郡以南のライオンズクラブ10団体が集まる「10リジョン」は5日、水を入れるためのポリタンクや水などを現地に送った。

 断水地域では、給水車の配備は進んでいるが、ポリタンクが不足していることから、ライオンズクラブ国際協会の大阪と和歌山をエリアとする「335―B地区」が、各リジョンに指令を出している。

 10リジョンは、会員や自治体などから集めた物資を一時的に、みなべ町気佐藤の楠谷運送にまとめ、トラックに積み込んだ。輸送は楠谷運送がボランティアで行った。

 自治体からは役場の備蓄から、みなべ町がポリタンク50個、印南町はポリタンク73個、給水袋515個を提供した。

 10リジョンのチェアパーソンを務める楠本健治さん(79)は「容器が不足している中、少しでも役に立てれば」と話している。

 県農協青年部協議会(中早大輔会長)もJA紀州青年部(下田貴洋部長)と共同で支援しようと5日、使い捨ての皿やコップ、割り箸、食品用ラップを和歌山市にある県農に届けた。青年部員や農協職員、市民らに渡してもらうという。

 同協議会は、影響を受けている青年部員に必要な物資を聞き取り、迅速に対応した。中早会長(40)は「青年部は絆を大切にしている。困った時はお互いさま。少しでも助けになればと思った」と話している。

■田辺市内でも品切れ

 田辺市内でも、ポリタンクや灯油缶、水などの品切れが出ている。

 あるホームセンターによると、4日朝から問い合わせが急増し、同日午前中には完売した。「商品の多くは断水地域に暮らす親族や知り合いなどからの依頼を受けた人が購入している。メーカーからは入荷を和歌山市内のホームセンターに優先させると聞いている。今のところ、入荷のめどは立っていない」と話している。

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