手術痕気にせず楽しんで 紀南の温泉施設が「入浴着歓迎」
10月は乳がんの啓発月間。紀南地方でも、乳がんなどの手術痕を気にせずに温泉に入ることができる「入浴着」の着用を歓迎し、貸し出す施設が徐々に増えてきている。
入浴着は、衛生面にも配慮した入浴用の肌着。胸元の手術痕を覆うようデザインされている。撥水(はっすい)性のある薄手の生地で、着たまま入浴できる。厚生労働省は「清潔な状態で使用する場合は、衛生管理上の問題はない」として、ホームページなどで理解を呼び掛けている。
田辺市龍神村龍神の宿泊施設「季楽里龍神」は従業員の声をきっかけに2017年7月、乳がん患者の旅を支援する「ピンクリボンのお宿ネットワーク」に加盟した。フロントの前に入浴着の着用を歓迎するチラシを掲げ、貸し出しもしている。レンタル料は300円。レンタルの利用者は年に数人程度だが、自宅から持ってきて使っている人もいる。
施設は「手術痕のある人から、自分は見られても大丈夫だけれど、周りの人が気にするのではないかと思って入浴をためらうといった声を聞いたことがある。こうした取り組みを通して来館者に入浴着について知ってもらい、誰でも安心して温泉を楽しんでもらえれば」と話している。
一方、「かんぽの宿」も3月から、入浴着の無料貸し出しなど乳がんに関する啓発活動を、全国33施設で始めた。
田辺市目良の「かんぽの宿紀伊田辺」でも3月から入浴着の無料貸し出しをしている。施設の入り口と大浴場近くの2カ所には、入浴着の着用を歓迎することや乳がんの自己チェックの仕方などを紹介したポスターを掲示。毎月19日には、成人の女性客に自己チェックの仕方を記したチラシを配っている。
国立がん研究センターのがん統計によると、女性が生涯で乳がんに罹患(りかん)する確率は9人に1人。女性のがんの部位の中で最も多くなっている。
入浴着は、衛生面にも配慮した入浴用の肌着。胸元の手術痕を覆うようデザインされている。撥水(はっすい)性のある薄手の生地で、着たまま入浴できる。厚生労働省は「清潔な状態で使用する場合は、衛生管理上の問題はない」として、ホームページなどで理解を呼び掛けている。
田辺市龍神村龍神の宿泊施設「季楽里龍神」は従業員の声をきっかけに2017年7月、乳がん患者の旅を支援する「ピンクリボンのお宿ネットワーク」に加盟した。フロントの前に入浴着の着用を歓迎するチラシを掲げ、貸し出しもしている。レンタル料は300円。レンタルの利用者は年に数人程度だが、自宅から持ってきて使っている人もいる。
施設は「手術痕のある人から、自分は見られても大丈夫だけれど、周りの人が気にするのではないかと思って入浴をためらうといった声を聞いたことがある。こうした取り組みを通して来館者に入浴着について知ってもらい、誰でも安心して温泉を楽しんでもらえれば」と話している。
一方、「かんぽの宿」も3月から、入浴着の無料貸し出しなど乳がんに関する啓発活動を、全国33施設で始めた。
田辺市目良の「かんぽの宿紀伊田辺」でも3月から入浴着の無料貸し出しをしている。施設の入り口と大浴場近くの2カ所には、入浴着の着用を歓迎することや乳がんの自己チェックの仕方などを紹介したポスターを掲示。毎月19日には、成人の女性客に自己チェックの仕方を記したチラシを配っている。
国立がん研究センターのがん統計によると、女性が生涯で乳がんに罹患(りかん)する確率は9人に1人。女性のがんの部位の中で最も多くなっている。