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塩焼きおいしい アユの一生、児童が学ぶ

焼きたてのアユを受け取る児童(和歌山県印南町羽六で)
焼きたてのアユを受け取る児童(和歌山県印南町羽六で)
 和歌山県印南町羽六の清流小学校で2日、アユについての学習会があった。児童が焼きたてのアユを味わい、アユの一生に関する講話を聞いた。

 切目川漁協が日高川漁協と県の協力で開いた。地域の子どもたちに川の資源に親しんでもらおうと、例年実施している。校庭にいけすを設けてアユのつかみ取りを予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため試食のみとなった。全児童67人が参加した。

 アユは350匹を用意。漁協関係者らが炭をおこし、竹串に刺して次々とアユを塩焼きにした。紙皿に焼いたアユを受け取った児童は、かぶりついて「めっちゃおいしい」「お代わり欲しい」などと声を上げた。

 体育館では、日高川漁協の前田豊温参事がアユの一生について講話をした。産卵からふ化の過程、海に行って川に戻るといったサイクルを図やイラストを指し示しながら解説。「おいしいコケを独り占めしようとして、アユは場所を確保する」など、アユにはそれぞれ縄張りがあることなどを分かりやすく紹介した。

 1年生の西河杏珠さんは「(アユの一生について聞いて)すごいと思った。塩焼きはおいしかった」と話した。

 切目川漁協の廣原敏弘組合長は「新型コロナでつかみ取りができず残念だったが、アユを食べながら、資源について興味を持ってもらえればうれしい」と話した。

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