和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

つぶらな瞳で元気いっぱい 田辺の干潟でトビハゼ

繁殖期を迎えたトビハゼ(和歌山県田辺市新庄町で)
繁殖期を迎えたトビハゼ(和歌山県田辺市新庄町で)
 生涯の大部分を陸上の泥干潟で過ごすトビハゼが繁殖期を迎え、動きが活発化している。和歌山県田辺市新庄町の内之浦干潟親水公園では、雄が雌にアピールするために背びれを広げたり、ジャンプしたりする姿が見られる。

 トビハゼは全長10センチ足らずで、頭頂部に丸い目があるユーモラスな顔が特徴。干潟の生活に適した魚で、えらだけでなく皮膚でも呼吸できる。〝イクメン〟としても有名で、雄は卵がふ化するまで世話をする。

 以前は親水公園のあちらこちらで見られたが、最近は泥質や水質など環境の変化が影響して、個体数が減少しているとみられている。全国的にも生息場所が減少しており、環境省のレッドリストで準絶滅危惧に分類されている。

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