昔の梅作り風景伝える みなべ町に自作絵本寄贈
和歌山県みなべ町晩稲の桐本輝子さん(94)が5日、22年前に水彩画で描いて出版した絵本「うめの生いたち」を町に寄贈した。梅農家に生まれ育った桐本さんが、子どもの頃に見たり手伝ったりした梅作りの風景が描かれている。桐本さんは「昔の梅作りを知ってもらえたら」と話している。
子どもの時から絵が好きだった桐本さんは、60代から水彩画を習い始め、公民館主催の教室で絵本を作り、72歳の時にこの絵本を5千部出版した。大きさは縦約21センチ、横約13センチ。じゃばら折りにしている。これまで知人などに配ってきたが、町で活用してもらえたらと800部を寄贈することにした。
ページをめくると、白いじゅうたんを敷き詰めたように咲く梅の花、一家総出の梅拾い、木製たるへの漬け込み、ござの上での天日干しといった、温かみあふれる作業風景の絵が並び、桐本さんが作った梅人形の絵も描いている。
「二月三月 花ざかり 咲いた 咲いたよ うめの花」「五月六月 実がなれば 枝からとられて かごの中」と、梅に関する歌の歌詞も添えている。
最後のページには「今では珍しくなった手法を、絵本を通して子どもや孫たちに言い伝えられたら幸いと思います」と書いている。
町長室で小谷芳正町長に絵本を手渡した桐本さんは「皆さんに見ていただければ、ありがたい」、小谷町長は「昔の梅作りが素朴な感じで伝わる。町内の子どもたちへのふるさと学習や全国での出前授業で活用していきたい」と語った。
子どもの時から絵が好きだった桐本さんは、60代から水彩画を習い始め、公民館主催の教室で絵本を作り、72歳の時にこの絵本を5千部出版した。大きさは縦約21センチ、横約13センチ。じゃばら折りにしている。これまで知人などに配ってきたが、町で活用してもらえたらと800部を寄贈することにした。
ページをめくると、白いじゅうたんを敷き詰めたように咲く梅の花、一家総出の梅拾い、木製たるへの漬け込み、ござの上での天日干しといった、温かみあふれる作業風景の絵が並び、桐本さんが作った梅人形の絵も描いている。
「二月三月 花ざかり 咲いた 咲いたよ うめの花」「五月六月 実がなれば 枝からとられて かごの中」と、梅に関する歌の歌詞も添えている。
最後のページには「今では珍しくなった手法を、絵本を通して子どもや孫たちに言い伝えられたら幸いと思います」と書いている。
町長室で小谷芳正町長に絵本を手渡した桐本さんは「皆さんに見ていただければ、ありがたい」、小谷町長は「昔の梅作りが素朴な感じで伝わる。町内の子どもたちへのふるさと学習や全国での出前授業で活用していきたい」と語った。