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自分だけの「鬼滅」の刀作ろう 印南で子ども向け木工体験

端材を使った刀作りの場を提供している上西幸彦さん
端材を使った刀作りの場を提供している上西幸彦さん
作業に打ち込む地元の子どもたち(和歌山県印南町羽六で)
作業に打ち込む地元の子どもたち(和歌山県印南町羽六で)
 和歌山県印南町羽六の民泊施設「こさめ庵」(上西幸彦さん経営)は、地元の子どもたちに木工体験の場を提供している。今は、人気アニメ「鬼滅の刃」に登場する刀を作るのがはやっており、地域の子どもたちが休日に訪れ作業を楽しんでいる。


 上西さんは本業の大工で発生する端材を使い、おもちゃを作って子どもたちにプレゼントしている。昨年の秋から、民泊施設の敷地内で木工教室を主催。近くの清流小学校の児童らが、端材を使った作品作りに取り組んできた。

 「鬼滅の刃」の影響で、子どもたちの間で刀作りがはやり始め、上西さんがインターネットでアニメに登場する刀を確認。細長い端材の角をかんなで削って滑らかにし、糸のこで切り取ったつばを取り付ける。塗料で着色して、柄にひもを巻いて見本を仕上げた。子どもたちは上西さんに工程を教わり、自分で作っている。

 休日には地元の小中学生が連れ立って訪れ、作業に没頭。さやの色やひもの巻き方をアレンジしながら、2時間ほどで作品を仕上げている。

 赤一色にしたという清流小3年の五島樹君は「今までに何本も作った。いろんな道具を貸してもらって作ることができてとても楽しい」と笑顔を見せた。

 端材は余った物があるが、数種類ある塗料やひもといった消耗品は、子どものために購入して上西さんが用意しているという。

 上西さんは「慣れた子どもはほとんど自分で作るようになっており、けがをしないようにだけ見守っている。新型コロナウイルスで窮屈な思いをしている子どもたちに、少しでも楽しみを感じてもらえればうれしい」と話している。

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