和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月24日(火)

イベント詳細

「白い」セトウチサンショウウオ展示

開催日時 2024年12月20日(金) 〜28日(土)
開催場所 県立自然博物館玄関ホール
海南市船尾
イベント詳細  海南市船尾の県立自然博物館は28日まで、玄関ホールで「白い」セトウチサンショウウオ(サンショウウオ科)1匹を展示している。成体のサンショウウオのアルビノ個体が野外で発見されることは珍しく、セトウチサンショウウオでは初めて報告された。通常の個体2匹と同じ水槽内で飼育展示している。

 セトウチサンショウウオは中国地方東部や四国東部、紀伊半島の平地や丘陵地などに分布し、国と県で絶滅危惧2類に分類されている。アルビノは黒色色素(メラニン)を持たない色彩変異で、体の色が白く、瞳は赤くなるのが特徴。
 展示中のアルビノ個体は2021年、田辺市内で発見された雌で、全長約7センチ。岐阜県立大垣北高校自然科学部の生徒と高木雅紀教諭が採集し、23年に同館に寄贈した。
 同館の高田賢人学芸員は「とても珍しい、白いセトウチサンショウウオを観賞できる貴重な機会。今回の展示を機に、セトウチサンショウウオそのものにも興味を持ってもらえたら」と来館を呼びかけている。
 開館時間は午前9時半~午後5時(入館は午後4時半まで)。休館日は月曜(月曜が祝日の場合は次の平日)。入館料は大人480円、高校生以下と65歳以上は無料。