地域の未来考え一般質問 みなべ町子ども議会で高城中3年生
和歌山県みなべ町芝の町役場議場で17日、「子ども議会」があり、同町滝の高城中学校3年生が一般質問をした。生徒は「地域の未来を考えよう」をテーマに学習し、町行事のPRや農家の高齢化対策、交通網の整備、若者定住策、小学校の統合など、町の現状や施策について考えたことや将来に向けた提案を投げ掛けた。
同町での子ども議会は、2014年に青少年育成町民会議が町内の中学生代表を集めて開いて以来。今回は、高城中と町教育委員会が主催した。高城中では1年時に「地域を知ろう」、2年時に「地域に学ぼう」、3年時に「地域の未来を考えよう」をテーマに学習を積み重ねてきた。議会についても学び、生徒が7班に分かれて一般質問の内容を考え、練習もしてきた。
質問内容は、土砂災害対策▽町内でしている梅関連イベント「UME―1フェスタ」のPR▽梅農家の高齢者割合を増やさないための対策▽交通網整備▽医療・福祉施設の充実▽子育て支援策―など。生徒15人が出席し、班ごとに質問した。町執行部は小谷芳正町長と各課課長らが出席。原田覚議長が議長を務めた。
瀬戸敬司校長が「地域の政治を身近に感じることで、町民としての意識がさらに高まることを期待しています」とあいさつして開会。原田議長から名前を呼ばれた生徒が返事をして登壇し、大きな声で要点を押さえて質問し、再質問では提案もした。
交通網では、高城清川地域から高校に通学する際の、保護者の送迎負担や生徒の原付自転車による事故リスクの課題を挙げ、高齢者の買い物利用も合わせて、町負担でのバスの料金割引や無料化を提案した。
また、児童数が減少する小学校について「清川小、高城小、上南部小を統合することも考えられるが、学校統合をどう考えるか」との質問もした。
井戸和彦教育長は「要望が高まってくれば、地域住民と考える必要はある。学校があることで地域の活性化機能も果たしている。地域と共にある学校づくりを目指すには、学校と地域の連携が重要で、地域コミュニティーの維持向上が必要なことからみても、児童数が減少していく中でも、地域に1校は小学校が必要だと考えている」と答弁した。
若い人を増やすための施策の質問では、働く場をつくるための提案として、店を開業したい人へのサポートや、地方型サテライトオフィスを設けることの提案もあった。谷本忠広産業課長は「積極的に検討していきたい」と答えた。
小谷町長は、ステップアップのための期間として若い世代が一時的に町から転出することは残念とは感じないと答弁し「一度は町を離れることになっても、離れた上でスキルアップしてください。知識や技術を身に付けて帰ってきていただき、お世話になった人の恩に報いるためにも、地元で働き、町づくりに参画していただければ」と将来に期待を込めた。
井戸教育長も講評で「皆さんは、議員となってこの場に戻ってくることもあり得る。今回の貴重な経験を生かし、地方自治への関心、町への参画意識を強く持ってもらえれば」と話した。
質問を終えた有本涼華さんは「テーマが難しく準備は大変だったけれど、みんなでいろいろと調べて思っていることを聞くことができた。町の知らなかったことも知ることができてよかった」、寺谷綜太君は「答弁にあったように、地域に一つは学校が必要だと思った。ただ、1クラスの人数が減り、同級生との交流が少なくなるので、どう両立していくかが課題だと思う。自分の家は農家なので将来は跡を継いでいけたらと思うが、これからも町政との関わりが大事だと思った」と話した。
同町での子ども議会は、2014年に青少年育成町民会議が町内の中学生代表を集めて開いて以来。今回は、高城中と町教育委員会が主催した。高城中では1年時に「地域を知ろう」、2年時に「地域に学ぼう」、3年時に「地域の未来を考えよう」をテーマに学習を積み重ねてきた。議会についても学び、生徒が7班に分かれて一般質問の内容を考え、練習もしてきた。
質問内容は、土砂災害対策▽町内でしている梅関連イベント「UME―1フェスタ」のPR▽梅農家の高齢者割合を増やさないための対策▽交通網整備▽医療・福祉施設の充実▽子育て支援策―など。生徒15人が出席し、班ごとに質問した。町執行部は小谷芳正町長と各課課長らが出席。原田覚議長が議長を務めた。
瀬戸敬司校長が「地域の政治を身近に感じることで、町民としての意識がさらに高まることを期待しています」とあいさつして開会。原田議長から名前を呼ばれた生徒が返事をして登壇し、大きな声で要点を押さえて質問し、再質問では提案もした。
交通網では、高城清川地域から高校に通学する際の、保護者の送迎負担や生徒の原付自転車による事故リスクの課題を挙げ、高齢者の買い物利用も合わせて、町負担でのバスの料金割引や無料化を提案した。
また、児童数が減少する小学校について「清川小、高城小、上南部小を統合することも考えられるが、学校統合をどう考えるか」との質問もした。
井戸和彦教育長は「要望が高まってくれば、地域住民と考える必要はある。学校があることで地域の活性化機能も果たしている。地域と共にある学校づくりを目指すには、学校と地域の連携が重要で、地域コミュニティーの維持向上が必要なことからみても、児童数が減少していく中でも、地域に1校は小学校が必要だと考えている」と答弁した。
若い人を増やすための施策の質問では、働く場をつくるための提案として、店を開業したい人へのサポートや、地方型サテライトオフィスを設けることの提案もあった。谷本忠広産業課長は「積極的に検討していきたい」と答えた。
小谷町長は、ステップアップのための期間として若い世代が一時的に町から転出することは残念とは感じないと答弁し「一度は町を離れることになっても、離れた上でスキルアップしてください。知識や技術を身に付けて帰ってきていただき、お世話になった人の恩に報いるためにも、地元で働き、町づくりに参画していただければ」と将来に期待を込めた。
井戸教育長も講評で「皆さんは、議員となってこの場に戻ってくることもあり得る。今回の貴重な経験を生かし、地方自治への関心、町への参画意識を強く持ってもらえれば」と話した。
質問を終えた有本涼華さんは「テーマが難しく準備は大変だったけれど、みんなでいろいろと調べて思っていることを聞くことができた。町の知らなかったことも知ることができてよかった」、寺谷綜太君は「答弁にあったように、地域に一つは学校が必要だと思った。ただ、1クラスの人数が減り、同級生との交流が少なくなるので、どう両立していくかが課題だと思う。自分の家は農家なので将来は跡を継いでいけたらと思うが、これからも町政との関わりが大事だと思った」と話した。