和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月20日(金)

「いたちごっこ」続く 白浜空港でアライグマ相次ぎ捕獲

箱わなに掛かったアライグマ(南紀白浜エアポート提供)
箱わなに掛かったアライグマ(南紀白浜エアポート提供)
 白浜町の南紀白浜空港で、アライグマの捕獲が相次いでいる。本年度はこれまでに13匹が箱わなに掛かり、昨年度の11匹を超えた。

 空港を運営する「南紀白浜エアポート」のシニア職員でつくる「エアポート・Gメン」らが、空港内の点検に合わせて小動物の侵入もチェックしている。

 エアポート社によると、本年度に捕獲したアライグマは5月2匹▽6月4匹▽8月1匹▽9月3匹▽11月3匹(19日現在)―。目撃情報があり、5月に箱わなを置き始めた。中にはミカンや柿などを入れている。

 空港敷地外との境にあるフェンス下には、小動物が掘ったとみられる形跡が時々見つかるという。その都度、石を詰めたり有刺鉄線を張ったりするが、すぐ横に新たな穴が見つかることもある。担当者は「『いたちごっこ』の状態だが、航空機の安全な運航のために続けたい」と話している。