和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

子ども食堂で学習や交流 機能強化へ県が補助

 県は、子ども食堂を営む団体が食事の提供だけでなく子どもの居場所や地域の交流拠点にもなるよう機能強化に取り組む際、物品の購入費を補助する。

 補助対象は、子どもたちの学習支援をする際に必要な参考書や備品の購入費、複数で遊べるボードゲームといった交流の場を開く際の備品の購入費など。半額補助(上限10万円)で、1施設につき1回のみ。学習支援は子どもだけで自主学習させるのではなく、見守る人を1人以上配置し、1回につき1時間以上、学習時間を持つことが必要。

 子ども食堂の運営に携わる人を対象に「食品衛生責任者」の養成講習会の受講費も補助する。1施設につき2人までで、半額を補助する(上限1万2千円)。

 子ども食堂を新たに始める場合は、20万円を上限に、設備購入費や改修費の半額を補助する。

 募集期間はいずれも11月13日までだが、申請数が予定数に達し次第締め切る。予定数は機能強化が16団体程度、講習会受講費が10団体程度。新規開設が2団体程度。

 県子ども未来課によると、県内にある子ども食堂は、同課が把握しているだけで約30カ所ある。

 問い合わせは、県子ども未来課家庭福祉班(073・441・2493)へ。